黒水村

stars シチニンミョウフがようてくる。おこべがポーチキテンポロリ

単位の足りない生徒たちのために組まれた課外学習プログラム。電気も通わないような寒村・庫宇治村を一週間の農作業を行うために、立花玲花たち七人の生徒と引率の片平教諭は訪れていた。黒一色の村、恐ろしい伝承と忌まわしき響きの童歌。外界から隔絶された黒い雨の降る村で、血の色をした果実「アカモロ」が狂ったように地を染めている。

怖ッ!!

ラノベでホラーものっていうのはあんまり見かけませんけれど、これは良い感じですね。隔離された滅び行く寒村で、その地に伝わる伝承と奇妙な風習、掟。そんな地に足を踏み入れた高校生たちが巻き込まれていく恐怖体験。

明かされないから怖いこともあるというわけで、序盤~中盤の見えない何かに怯えていくという過程はかなり怖いですね。逆に、村からの脱出を決めてからはアクション要素が微妙に入ってきたりして、ホラー要素よりは種明かしの部分の説明が多くなって、広げた風呂敷を畳む感が強くなってしまいましたね。けれど、やはりそこまでの分からないから怖い、という感じは強い強い。老人たちの言葉が通じない、村に伝わる童話の響きが忌まわしく感じられる、そんな恐ろしさはひしひしと感じられました。

オチがなんだか無難というか、「ホラー映画ならすぐ死んでる」云々は、ひねくれてるなあと思いつつ、一気に読めてしまいましたね。『Missing』とかとはまたちょっと毛色の違ったホラー作品でした。

hReview by ゆーいち , 2008/05/25

黒水村

黒水村 (一迅社文庫 く 1-1)
黒 史郎
一迅社 2008-05-20