さあ、怖い話をいたしましょう
怪談好きが集まるサイトのオフ会に私は参加する。全部で5人の参加者がそれぞれ怪談を持ちより、発表するというものだ。落ち着いた店に移動し、蝋燭を5本灯し、自己紹介も省いて怪談を語り出す。その、現実か幻かも分からないくらいの生々しい怪談に、私は没入していく。
まさに世にも奇妙な物語。なんかぽつぽつホラー物の物語も見かけるようになってきた感じかなあ。個人的には、作者の前作『ロミオの悲劇』の方が、瞬間的な怖さみたいなのは感じたんですが、本作の場合は、もう、怖い話だって覚悟ができてるから、耐性があったのかもしれませんね。
どの話も、オチがかなり後味が悪くて、そして当然こういった怪談話に関わった人物の末路というのは決まっていて、救われねえ~、なラストでした。
全編そんな感じで、淡々と怖い話が綴られているので、明るい作品の合間に読むとなんだか引き締められる感じが(笑) どの短編もオチを書いてしまうと興醒めなんで深く感想書けないけれど、個人的には一番最初の「クックロビンの埋葬」が悲劇的で良かったなあ。
hReview by ゆーいち , 2008/06/16
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