待ってるだけなんて、俺はイヤなんだ……! 頑張って、自分から行動しないと……!
ある日唐突に心と体が入れ替わった。俺・来摩久司とひそかに憧れる同級生の鏡原奈結、そして転校生の津吹あいらの間で。俺は鏡原さんの身体に、鏡原さんは津吹さんの身体に、そして津吹さんは俺の身体に。唐突すぎる意味不明の現象は、しかし、鏡原家に代々受け継がれている「呪い」だとか……? その呪いを解くためにしなければいけないことって……キス!?
[tegaki]バカだ!![/tegaki]
「八津当輪の呪い」だとか「人魂鳴動の蝕」だとか、なんだか大仰な言葉を引っ張り出してきて語られた入れ替わりの原因がなんともトホホな感じで肩の力が抜けますね。
そんな感じで、呪いなんて言葉に暗いイメージを抱くどころか、どいつもこいつも前向きにバカやってたりするんで、ネガティブな印象はほとんどなかったかな。あ、でも、津吹けの父と祖父はうざい、てか彼らのせいで事態がさらにややこしくなったような。
主人公が貧乳派だったり、そのくせ、憧れの鏡原さんの身体(注:巨乳)に入ったせいで宗旨替えをしそうになったりと、久司の性格がおバカでよいですね。女の子の身体に入ってしまったおかげで起きてしまうあれやこれやのドキドキなイベントもお約束を抑えつつ、お色気も交えて良い感じ、もう、そういうところを楽しめと言わんばかりの展開ですね。
そして、唐突に起きた事件は唐突に解決し、万事めでたしめでたしかと思っていたら、なんかトラブルはまだまだ続きそうですよ? これ、続編予定があるんだろうか? まぁ、次が出るなら、やや放置気味だった、津吹さん方面のお話とか ((鏡原さんとの百合ルートでも可))、巻き込まれてしまった幼なじみな璃野も加わっての四角関係とか、展開のしようはいくらでもあるので、バカっぽく楽しませてもらえれば嬉しいかと。まぁ、呪いの原因はどうでもいいので、さくっと締めてやれば解決するんでは……?
hReview by ゆーいち , 2008/11/01
- 鏡原れぼりゅーしょん (一迅社文庫 は 3-1)
- 林 直孝
- 一迅社 2008-10
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