ミサキの一発逆転!

2008年11月2日

stars 気づいた。犬ころ一匹、守れんような男に、国家の安寧は守れない。

犬吠ミサキの通うファネス音楽学院高等学校で事件が起きた。学院中に飾られている肖像がが破られ、ミサキの親友のキリカが疑いをかけられてしまった。キリカの無実を信じるミサキは、自分と彼女の退学をかけ、背水の陣で単身真犯人捜しに乗り出すが、その途中、学校内に侵入してきた黒ずくめの男たちに遭遇してしまう。男たちの狙いは、ミサキの手にしたあるもので、それには大きな秘密が隠されている!?

むぅ、これは難しい。読むのが大変でした。往年の九郎先生を思い出してしまいましたよ。

主人公のミサキが、親友にかけられた嫌疑を晴らすために、一日という猶予の中で真実を見つけるために奔走する、なんて出だしで始まったかと思ったら、いつの間にやら世界を揺るがす3つの譜面を巡る争いに発展していって……。

登場人物はそんなに多くないのに、それぞれの気持ちが場面場面でカチカチと気持ち良いくらいに切り替わって、本音がどこにあるのか分からなくなってしまうのが混乱の原因かなあ。ミサキからして、お相手となるおちゃらけた先輩と真面目な警察官の間で気持ちが揺れたり、そして、先輩の方はもう行動原理が全く分からないくらいにこっちに付いたりあっちに付いたりと、全体的に分かりづらい感じがしてしまいましたね。というか、ミサキの気持ちに共感できなかったりすると辛い展開かなあ。

で、そんな粗い作品でも、所々で光る表現や展開があったりするんですよねえ。もうちょっと、読みやすい文章にしてくれれば、ありがたいのになあと。

さて、単巻で完結するかと思ったら、続くようですよ? 追っかけてみるか、様子を見るかは、そのときに考えましょう。

hReview by ゆーいち , 2008/11/02

ミサキの一発逆転!

ミサキの一発逆転! (MF文庫J (い-02-01))
石川 ユウヤ
メディアファクトリー 2008-10