WHITE ALBUM 第一頁「そう、あの時はもう、スイッチが入ってたんじゃないかなあ」

AT-X組なので視聴開始は遅め。ついでに原作の記憶はほとんどないなあ。システムに苦しめられたゲームだったというか……(笑)

そんなワケで、『WHITE ALBUM』第1話。どっちかってーと、これから発売される PS3 版への試金石的に思っているんですが、せっかく見られる環境があるので見ておこうかな、と。

舞台は1986年、いちいち小物が時代を感じさせてくれますねえ。私自身もさすがに物心ついてたので懐かしさと、古くささが同時に感じられます。ゲーム自体も10年前だし、それをさらに10年ほど遡ってみた意図はこれから作品内で語られるってことかな。

で、第1話。のっけから事前知識がない視聴者を置いてけぼりにしそうな展開ですが、何、この成立しないキャラ同士の会話は……。お互い好き勝手に話してて、勝手にすれ違ってるんじゃないのか? 冬弥と、彰や美咲さん、はるからとの会話がすごい気持ち悪い。というか、これは冬弥自身の描かれ方が気持ち悪く思えるんだなあ。こんなキャラじゃなかった気がするんだけど、現時点での冬弥は、由綺との距離が開きつつあることを認めたくなくて、ああいう態度を取ってるように見えたり。

というか、由綺以外が目に入ってないのか、他のひとスルー気味で、むしろそっちの人間関係の方が先にガタが来るんじゃないかって気がしてしまいますね。まぁ、大学での関連キャラの顔見せ的な感じで、それぞれが冬弥と会話してましたが、やっぱり、どこかずれてるなあ。

で、一方の由綺サイドは、これまた、なんとも分かりやすいアイドルものの展開ですが。デビューしたての新人への嫌がらせとか、優しく頼れるトップアイドル緒方理奈との良好な関係とか、これからドロドロとしてくることをこれでもかと予感させるような流れ。まぁ、ドロドロしなかったらこの作品である意味ないでしょうしねえ。

そんな感じで始まったシリーズですが、果たしてどんな方向へ進むのか。どうにもOPの歌詞とか聞いてるとロクでもない展開を予感させられますし、この暗い雰囲気で一転ハッピーエンドってのも考えにくいし、そもそも冬弥のキャラクターを、とても応援したくない(笑)ので、やっぱりバッドエンドなのかなあ。