WHITE ALBUM 第三頁「手と手、肩と肩、背中と背中、それから。服の上からだっていいんだ」

「本日の女神はまだ有効?」そう冬弥に問う理奈。そして、繋がらない由綺の電話。理奈の「由綺の彼氏」への興味が、ふたりを引き合わせたわけで、そんな彼女が冬弥へ電話をかけてきた理由が、単なるバイトの斡旋だけで終わるはずもないのは想像に難くなかったり。そして、またしてもはるかは間の悪い来訪で微妙に放置。いくらなじみでもこの対応はやっぱりひどい……。

そして、そんなはるかから告げられた大学の用事も、由綺と会えるとなればこれまたブッチ、なんという自己中な男よ。で、ここでの会話でも言いたいことを十分には伝えられてない感じ。やっぱり少しずつすれ違いが生まれてるよなあ。というか、相手の話を聞く余裕がない感じ。

バイト初日のサプライズ。マネージャーのヘルプどころか、理奈のマネージャーをやれと緒方社長自ら伝えられる冬弥。この人もマイペースで何考えてるのか分からないけど、理奈の方もどこまで本気で冬弥と由綺の仲を取り持とうとしてるのか。

そんな理奈の計らいで、ふたりだけの時間をようやく持つことができた冬弥と由綺。思い出話に花を咲かせるけど、またこの時点でも、お互いの思い描く過去の映像にずれが生まれてる。

冬弥と会えて浮ついていると指摘した英二と、それを何とかすると請け負う弥生さん。その結果が土曜日の約束のキャンセルという形で示されて。さらにはせっかく入ったバイトの1日でクビ。まさに弱り目に祟り目。

幸いにして、親父殿から救援物資を恵まれて、さらには家庭教師のバイトをかろうじて確保したおかげで最悪の事態は逃れたようだけれど、その帰りに立ち寄ったエコーズで再び緒方兄妹に遭遇。バイトのクビはどうやら英二の方の差し金のようで、まぁ、社長だからその権限はあるけれど、やっぱり二回目の理奈の張り手、あれが演技じゃない感情から来てるってことなのかな。

なんだか、あちこちに首を突っ込みまくって、だんだん身動きができなくなってきてる感じの冬弥。バイトの掛け持ちもそうだけれど、由綺との時間が減る一方で、他の女生との時間が否応なしに増えていってるし。そして、由綺のこれからを案じている弥生さんも、本格的にふたりの恋路を邪魔し始めるだろうし、泥沼化がこれからもさらに進行していくわけですね。