謝ることじゃないよ。むしろ、そんなイタチさんだから、僕は好きなんだ。
校内に出没する妖怪を退治する日々を送る僕たち美術部。三学期が始まり、しばらく経ったある日、僕らの妖怪退治を邪魔する謎の兄妹が現れた。危険な妖怪を野放しにするわけにはいかないのに、ふたりの目的は一体……?
イタチさん、かわいいよ、イタチさん!
……ああっ、もう、こんな感想しか浮かんでこないっ。いつでもどこでもイタチさんラヴな真一と、そんな彼の猛プッシュにたじたじながらも悪い気のしなさそうなイタチさんのラブリーさにほのぼのするシリーズ第4巻。
けれど、前巻のラストに出てきた白澤の後ろにいるであろう謎の存在の、見えない圧力が少しずつ増してきているようなお話もあったり。微妙にこれまでの作品の雰囲気とは違った、頑なさを持つ多々羅木兄妹だったり、ふたりをけしかける荒鴉のベリーだったり、妖怪の脅威が少しずつ増しつつある学校内に、またしても捨て置けない危険人物が登場といった感じ。
そして、4巻に渡って1年を描いてきたシリーズですが、そのまま次年度に突入なんですね。誰も卒業しないので、この賑やかな面子のドタバタがこれからも楽しめそうですね。
hReview by ゆーいち , 2009/02/12
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