蒼穹のカルマ〈2〉

stars ん……やっぱり、ねえさま、負けちゃ、いや。

急ぎ道行く駆真に出会い頭に告白してきた新人騎士・松永衛二。しかし、愛しい姪の在紗のために全てをかける駆真に、そんな輩を相手にする暇などなかった。蒼穹園騎士団が催す一大イベントの蒼穹園武会、その日は奇しくも在紗の誕生日と重なっていた。駆真を一方的にライバル視する鳶一槙奈の挑発も、どこ吹く風で武会に参加する気などないと言い放つ駆真。けれど、突然の心変わりで参加すると宣言した彼女にはある理由があって……。

ライバル登場と、何やらうさんくさげな思惑が見え隠れする第2巻。

努力に努力を重ねる鳶一と、天性の資質で今の地位にある駆真。対照的なふたりながらも、言葉にできないながらも、認められる部分は認め合ってるのがなかなかに爽やか。

まぁ、もと根暗少女な鳶一がテンパったあげくに仕掛けた嫌がらせとか、ブチ切れしたあとの呪い云々とか、クセが強いわ敵対心むき出しだわで難儀な性格なのはお約束な感じですが。全編通して報われなかったなあ、彼女。相手が悪いのと、その性格が災いしてか肝心なところでツメを誤ってる印象がありますが、それはそれである種の魅力が。意外にドジっ娘な属性も見せたり、色恋にもそれなりの関心を見せたりと、端から見ると楽しいタイプのキャラですね。

一方、駆真にとって何よりも最優先すべき最愛の姪・在紗。彼女の存在は、いまだに謎の多い空獣たちと深い関係がありそう。彼女を中心に蒼穹園騎士団内部でも駆真の与り知らぬ間に様々な包囲網が形成されていくのかな?

立て続けに大きな事件に巻き込まれて、さらに大規模な事態の予感もはらませ、お話は続いていきます。順調に新キャラも登場し、未消化の伏線も残したまま、その辺はこれからおいおいと語られていくのでしょうか。

hReview by ゆーいち , 2009/04/25