あんたって奴は、どうしていつも幽霊の存在意義を否定するかなあっ!! もはや驚けとは言わん!! せめてあたしの声を聞け!! 揺さぶられたら目を開けろ!! 愛くるしい早苗ちゃんに、ぐっどもーにんぐまいえんじぇるとゆえっ!!
孝太郎の暮らす六畳間を巡る4人の美少女たちとの攻防は新たな局面を迎えようとしていた。停滞する戦局を打破するために選ばれたのは、体育祭の競技種目の一つである部活対抗障害物マラソンの順位によって、領土は大きく変化することになったのだ! 孝太郎は編み物研究会部長の晴海と一緒に特訓を開始。一方のティアとキリハは何やら裏で画策しているようで……?
早苗の脳内CVは北都南(笑)
いかん、どうしても脳内でみやびーがしゃべってる。まぁ、なんというか、健速らしい話の運び方で、このユルさとほのぼのさに癒やされますねえ。お互い敵同士のくせして思いっきり馴れ合ってるし、本気で戦う気があるのかだんだんと怪しくなってくるあたり、終わらない日常的なお話としてまったり続けていっても良さそうな気がします。
けれど、早苗やティア、キリハたちにはなんだかんだで見せ場らしい見せ場が用意されているのに、一応はヒロインであるはずのゆりかの扱いの悪さには今回も涙を禁じ得ません……っ。ここまで理由もなく不幸になって自分の言葉が届かないキャラも珍しいような。それでも物語の終盤では、孝太郎の部活の先輩、晴海との友情だったりとようやく良い思いをすることができたので一安心でしたね。
そんなこんなで六畳間を巡る争いも、今回の戦いで少し領土に変化が生まれたようで。イケイケ押せ押せだったティアやキリハのふたりが策に溺れたおかげの漁夫の利ではありますが、あのふたりがこのまま黙っているとは思えないわけで、これからの逆襲が怖くもあり、その騒動のドタバタが楽しそうでもあり。
一方の恋バナ的な方向では晴海先輩少し積極的に? ドキドキしつつも六畳間メンバーの輪の中に入れない彼女のもやもや感とかが、ちょっと切なげな雰囲気を醸し出していますが、孝太郎の朴念仁ぶりもまた、この手の主人公らしく筋金入りであるわけで前途多難な模様。幽霊であり、そのことで本当の意味で孝太郎と触れ合うことができない早苗の想いや、臣下として見ながらもそれ以上の気持ちも持ってそうなティアや控えめながらも好感度高しなルース、どこまで本気なのか分からないキリハの行動などもひっくるめて、ラブでコメな盛り上がりにも期待したいですね。
そして思わせぶりな引きを見せてくれたし、まだまだ続きそうで一安心。
hReview by ゆーいち , 2009/07/04
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更新したよ! : 六畳間の侵略者!?〈2〉 https://www.u-1.net/2009/07/04/1841/