私が生徒会長である限り、もっともっと、楽しいイベント沢山やるんだから! 終わった過去じゃなくて、新たな未来に期待するべし!
『企業』による碧陽学園を利用した怪しげな企みを見事たたきつぶした我らが生徒会に新たな事件が迫る! 物語の舞台はついに生徒会室を飛び出して広大なファンタジー世界へと飛躍する!? 一方、次第に影の薄くなる生徒会顧問が問いかける物語の存在意義への回答は? そして、卒業式を前日に控え、姿を消してしまった杉崎の行方は果たして……!? 新章『卒業編』堂々のスタート!
あらすじやら何やらでマンネリと自虐的に語っていたかと思ったら正直なところネタでも何でもなかった事実にびっくり! さすがに苦しくなってきたかな、この展開は。
ともあれ、新章突入にして、これが本題というべきらしい卒業編のスタート。時間がかなりすっ飛んで、いきなり卒業式前日から物語がスタートしたかと思ったらなにやらシリアス気味な展開ですか?
肝心要の杉崎を欠いてしまった生徒会。再び生徒会室を訪れる杉崎妹・林檎。そして、杉崎拉致の犯人とおぼしき未だ姿の見えない飛鳥と、生徒会役員以外のキャラクターによって、物語が動き始めた雰囲気。まぁ、ここでいきなり愛憎入り交じったドロドロのどシリアス展開が待っているとはとても思えませんが、この唐突な物語の始まりに対してどんなオチを用意しているのか、そこに期待したいところですね。
エピローグ・プロローグ以外の中身は良くも悪くもこれまでと変わってないですね。ノリに慣れてきたのか、ネタのチョイスが自分の感性と合っていなかったのか、今回はあまり笑えるところがなかったかなあ。1つのエピソードが短めなせいか、早急に起承転結していたような? それでも、一切言葉を話さずにコミュニケーションを取ろうとしてカオスになっていく「喋らない生徒会」は工夫が聞いていたなと感心させられましたね。
そして、むしろ今回一番の出来なのは表紙なのではないかと! 会長の大平原が惜しげもなくさらされたお色気皆無(?)だけれど、レジに持って行きづらいイラスト。これはあれですか、今後の表紙はこんな感じで生徒会役員のお歴々がそのあられもない肢体をさらしてくれると! さらしてくれると! ……でも、そうすると、最後には杉崎の耽美な表紙が最後を飾ったりするのでしょうか……。とても、BLです……。一部の読者にはバカ受けしそうですけどね、果たしてそこまで続くのやら?
hReview by ゆーいち , 2009/07/25
- 生徒会の六花 碧陽学園生徒会議事録6 (富士見ファンタジア文庫 あ 3-1-6 碧陽学園生徒会議事録 6)
- 葵 せきな
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コメント
コメント一覧 (2件)
生徒会の六花 読み終わり…
なんかいきなりシビアな話で進んでいる生徒会シリーズです。第2部突入だそうです。 …
[感想][★★★☆☆][葵せきな]「生徒会の六花 碧陽学園生徒会議事録6」…
「じゃあ、ええと会長が迷子云々も……」 「ええ、私が犯人よ。班員である私が、うまく誘導して、わざと撒いたの」 「それにも深い理由があるんですよね?」 「ええ、勿論」 「ですよね。で、それは一体……」 「アカちゃんが私を求めてオロオロする可愛い姿を、ビデオに収…