生命の神秘をいただいたお礼は生命の神秘によってお返しすべきですね。なんか生命の誕生に関するアレでどうですか。ヒントは『S』で始まり『X』で終わる単語です。
隣人部――それは残念な連中が日夜友達作りのためにギャルゲーや演劇などどこか空回りな活動をしたり、ダベったりしている残念な部。残念系美少女の三日月夜空や柏崎星奈、美少女メイド(ただし男子)の楠幸村に加え、幼女シスターで顧問のマリア先生やいろんな意味で常識を超えた天才少女の志熊理科も加わり、ますます騒がしくて取り返しのつかない状況になってしまった隣人部。その中でただ一人の常識人(ただし友達は少ないというか、いない?)羽瀬川小鷹はいったいどうなる!? 大人気の残念系青春ラブコメ第二弾、友達を募集しつつスタート!
[tegaki font=”mincho.ttf” size=”24″]非リア充の楽園へようこそ![/tegaki]
友達がいない残念な人たちの集まりである隣人部。発起人である夜空と、主人公である小鷹、そして流行りの男の娘(?)な幸村に、美少女のくせにギャルゲー中毒な肉こと星奈。ただただ友達を作りたいというそんなシンプルな願いを叶えるために、けれどやっていることは部室でのだべり。こんな不器用な連中に果たして真に友達といえる存在ができるのか……?
第2巻では1巻でも冒頭で顔見せだけはしていた、幼女シスターに腐女子にして変態なマッドサイエンティスト、そして邪気眼持ちな小鷹の妹と、キャストが出そろった感じ。だかちょっと待ってほしい、よく見ないでも、この部活、主人公以外、女しかいないんじゃないのか?(幸村除く)
この段階にいたって、端から見ればすでに勝ち組と化しているはずの小鷹だけれど、どうにも部活のメンバーに対して色っぽい感情を抱いている余裕はないというか、まずは友達! と目的優先にしているのか、ともすれば相手からフラグを立てようとしてくるアプローチを華麗にスルー、そのフラグすらへし折ってみせるわという、空気の読めなさ加減がすてきなレベルに達しているような……(笑)
そして、友達を作る練習がてらに部活で行う様々な遊びも、やろうとすることは割とまっとうなことなのに、どうしてこの面々が関わるといきなりトンデモな方向へ行ってしまうのか。『ラノベ部。』を思い起こさせるリレー小説のくだりも、なんだかいっそうタイヘンな内容になって、もう収拾を付ける気にもならない投げっぱなしの展開。というか、理科の書いた文章がひどすぎてひどすぎて笑うしかないですな!
そんなこんなであっという間に過ぎていった一学期。遊びほうけて周囲の評判を微妙に落として、孤立してしまっちゃあ本願成就がさらに遠のいた気がしなくもないけれど、あんたらそのグループの中ではこれでもかた充実した時間を過ごしていたんじゃないかとツッコみたい、ああ、ツッコみたい。夏休みもこんなノリで部活を行うと夜空は宣言するし、星奈は星奈でいきなり小鷹を自宅へご招待&パパへとご紹介。いろいろ段階すっ飛ばしているけど、この行動に気が気ではない夜空、いったいどうする? かつての思い出の中にあるふたりが、お互いをお互いと認識する日はいつになるのでしょうか。
hReview by ゆーいち , 2010/04/09
- 僕は友達が少ない 2 (MF文庫J)
- 平坂読,
- メディアファクトリー 2009-11-21
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『僕は友達が少ない』2巻の感想レビュー(ライトノベル)
MF文庫Jのラノベ、『僕は友達が少ない』(平坂読先生原作、ブリキ先生イラスト)の2巻が発売中です。
今回の表紙は星奈のターン!
劇中では夜空に延々と“肉”呼ばわりされ続け…
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