バカとテストと召喚獣〈7.5〉

2010年5月5日

stars ふふっ。明久君がいけないんですよ?私がいくらダメって言っても、こんなゲームを続けようとしたから。さぁ。それでは次のゲームを始めましょうか。

待ち望んだアイドルが遂にっ!? 待望の短編集第3弾!!
些細な切っ掛けから始まったゲームが小悪魔ふたりに蹂躙されて!? 『僕とダウトと男の尊厳』。学園長からのオイシイ話=惨劇フラグ! 『僕とホンネと召喚獣』。吉井家の食卓に地獄の門が口を開く! 『僕と福引きと闇の鍋』。高校1年生の春、ドイツから帰国したばかりで戸惑う美波だったが──『ウチと日本と知らない言葉』の4本で贈る青春エクスプロージョンショートストーリー集第3弾! 「ボクが人工呼吸、してあげるから☆」(by肉食系女子)

姫路さん、自重しませう!?

ま、まさか表紙を女装男子が飾ることになろうとは……。アキちゃん恐るべし……ッ! というか、違和感がない辺りが、彼(彼女?)のポテンシャルを如実に表しているのですががが。もう巻頭のカラーまんがで十分以上に笑わせてもらいましたが、内容の方も短編らしいおもしろさ満点。本編へと続く流れも新たに生まれて次巻が楽しみですよ。

さてさて、そんな各短編の感想は、と。

僕とダウトと男の尊厳

姫路さんがいろいろな意味で危険になってきている感じ。というか、彼女、逆パートではすでに玲さん以外誰も太刀打ちできない最凶キャラの一角に登り詰めているような気が。

いや、脱衣ゲーム楽しいですようん、楽しいけれど野郎が脱がされていくのを楽しむ趣味はない! 女子向けサービスなのか、そうなのか!? と思わずにはいられない展開ですが、学園でもトップクラスの才媛に対して、バカ×2では騙し合いに勝てるはずもないのは当然の結果。自ら望んで墓穴にハマったかのような明久と雄二の末路は憐れながらも、非常にらしいおバカなものでしたね。

……そして、またアキちゃんの伝説に新たなページが記されたのか。どこまでいくんだ。ヒロインの人気を食いかねないぞ?

僕とホンネと召喚獣

本音だだ漏れトークが楽しすぎる。男どもの煩悩丸出しな本音もそうだけれど、女子陣の秘め事的な本音も赤裸々すぎるっ。これは、秘密の日記を見られるのと同等以上の羞恥プレーッ。

まぁ、好きなひとを聞き出そうとあれこれ策を練る姫路さんや美波、霧島さんのがんばりはかわいいんだけど、逆にこういう立場で攻めに出ても、上手いこと躱されてるんですよねえ。前のエピソードでは雄二や明久を面白いくらいに手玉に取ったのに、恋バナになるとややパワーダウン? いけいけに見えつつも恋に臆病なオンナゴコロが見えたり見えなかったり?

まぁ、なんというか、みんな本音で語れたら幸せになれるよね! 命も危ういけど!!

僕と福引きと闇の鍋

レッツ闇鍋パーティ。

大量殺戮兵器を生産しようとする姫路さんに対して守勢に回ってしまったその他大勢の末路を見よ! といか、すでに耐性ができつつある男子勢も、人外の味覚を持ちつつあるというのか。このまま姫路さんの料理なしでは生きられない身体になっていくのですね……。
そして、まさかの展開。姫路さん、明久と同じ屋根の下で寝て、その煩悩を抑えることができるのか!?

ウチと日本と知らない言葉

美波視点の思い出話。彼女がいかにしてFクラスの面々と出逢い、そして明久に惹かれていったのか。

いやいや、前の短編集にもあったけれど、こういう割としんみりするお話も良い感じなのです。

言葉の通じない異国で孤立していた美波とコミュニケーションしようとする明久。彼のおバカなところは今と変わらないけれど、もちろん優しいところだって変わるわけがない。バカがバカなりに考え、一生懸命になって美波の寂しさを埋めようとがんばる少年の姿っていうのは、その厚意が向けられた当人でなくても心が温かくなる優しさに満ちてますね。

上手く伝えられない日本語、一人称さえ満足に伝えられないつたない言葉で、それでも自分の言葉で話そうとして美波が思いついた「ウチ」という自分を記す言葉。今、そうして当たり前に呼んでいるけれど、こんな秘められたエピソードがあったとあれば、彼女が明久に向ける気持ちの深さというものがどれほどのものなのか、十分以上に伝わろうというものですね。

こんなエピソード見せられると、やっぱり美波を応援したくなるんですが、姫路さんの方も吉井邸でのプチ同棲生活なんて嬉し恥ずかしなイベントが控えているんですが、その顛末やいかに。姫路さんが明久を好きになるきっかけになったエピソードもそのうち語られるんでしょうけれど、それがどんなものなのかも、とても楽しみですね。

hReview by ゆーいち , 2010/05/05

バカとテストと召喚獣7.5

バカとテストと召喚獣7.5 (ファミ通文庫)
井上堅二
エンターブレイン 2010-02-27