コミック感想:ぼくたちは勉強ができない(13)きみとぼくが描く未来 ネタバレあり

ぼくたちは勉強ができない(13)
あらすじ

家族に進路変更を告げ、再び予備校通いを始めた成幸。
受験本番が近いのに上の空なあすみの様子から、彼女の夢の”原点”が消えようとしていると知り…!?

目次

先輩回ですよ先輩回!

前巻の桐須先生のエピソードは大変素晴らしいものがありテンションだだ上がりでしたが、今回の持ち回りはピクシーメイドあしゅみーことあすみ先輩。アニメでは登場も遅くてなかなか魅力を描き切れてはいない感じではありましたが、原作ではもうかわいいことかわいいこと。登場人物みんなかわいい? そんなことは知っています。

夢を叶えたいのはこの場所があるから

成幸相手には年上として余裕のある大人を演じたいところがありつつも、彼との交流が進むにつれ次第に惹かれていった感のあるあすみ先輩。前巻の看護エピソードとかでも大変素晴らしい表情を見せてくれましたが、今回はメインを貼るだけあって喜怒哀楽に溢れまくった良い物語だったのではないかと。

ぼくたちは勉強ができない(13) 照れ照れな先輩かわいい
照れ照れな先輩かわいい

父親の背を見て育ち、父親のような医者になることに憧れ医者を志したあすみ先輩。それは単に医者として患者さんの笑顔を見ることが嬉しいというだけでなく、育った小美浪診療所で活躍することこそが具体的な夢であり目標だったんですね。

ぼくたちは勉強ができない(13) あすみ先輩の夢の原点
あすみ先輩の夢の原点

めんどくさそうな(笑)父親に振り回されつつも、おそらくは自分にとっての理想の医師像であった父親の跡を継ぎ、診療所を維持していくことが恩返し、そんな風に思っていたのかも知れません。

あるいは、この場所を離れて自分の使命を果たして頑張っている母親のために、帰る場所を守らなければならないという幼い日の思い出がそこにあったのでしょうか。

ぼくたちは勉強ができない(13) あすみ先輩 幼き日の決意
あすみ先輩 幼き日の決意

そして、浪人し、勉強に苦戦しながら、進学については完全な理解を得られたともいえない中での孤独な受験生生活が、成幸との出会いを通してより色づいたものに変わってきたのは先輩にとっては思いもかけない幸運だったのだと思います。

ぼくたちは勉強ができない(13) あすみ先輩の強がりを察する成幸
あすみ先輩の強がりを察する成幸
ぼくたちは勉強ができない(13) あすみ先輩の悲痛な想い
あすみ先輩の悲痛な想い

吐露することもできない心情を抱え込んでいたかもしれない彼女の心中を察して、そっと寄り添ってくれる主人公。恋ごころには鈍感なくせに、こういう部分では聡いんだから、これが主人公力か……っ! あるいは成幸の教師としての資質の発露なのでしょうか。成幸はこういう専用エピソードになると、さらにいい男度が増しますね。格好いいよ!

大切なものは「ここ」にある

あすみ先輩は診療所で父親のような医者になることこそが自分の夢と思い込んでいたのでしょうか。父親が患者さんの笑顔のために身近で接しやすい医者で在り続けたように。しかし、母親のかすみさんは父親の医者としてのあり方を否定せず、お互いに尊重し合って自分の理想の医師像を実現するために海外へと活動の場を広げています。そんな二人を両親にもつあすみ先輩が、彼らから受け継いだ医師としてのあり方をどう形にしていくのかは、それこそ医師としてのスタートラインに立って時間をかけて見つけていくべきことなのだと、そんな風に語られているような気がします。

ぼくたちは勉強ができない(13) あすみ先輩の世界を広げる言葉
あすみ先輩の世界を広げる言葉
ぼくたちは勉強ができない(13) 本当に大切なもののありかは……
本当に大切なもののありかは……

診療所の危機という自分の夢の喪失に繋がりかねないヘビーな問題を経て、あすみ先輩が取り戻した自分の夢の原点と、医者への情熱。

思いっきり背中を押して、全力で支えてくれた成幸に惚れ直さないわけがないですよね。

ぼくたちは勉強ができない(13) もっとちゃんとなでろと言われたい……
もっとちゃんとなでろと言われたい……

こんな幼いワガママも、

ぼくたちは勉強ができない(13) このキスは、きっと冗談ではなくて……
このキスは、きっと冗談ではなくて……

こんな小悪魔めいた口づけも、先輩らしい魅力がいかんなく発揮された大変美味しいエピソードでございました。

いやもうほんと、全キャラ別ルートでハッピーエンドのストーリー描いてくれよ、お願いしますから……。

しかし、この母にしてこの娘というか

かすみさん、なんて合法ロリィな母親なんだ。世界観違いすぎるぜ!

ぼくたちは勉強ができない(13) どっちが母親か分かったもんじゃねえ
どっちが母親か分かったもんじゃねえ

それ以外のエピソードもヒロインの魅力満点!

そういえば前巻の引きがひどかった

ぼくたちは勉強ができない(12)より なにゆえー
そうそうこんな感じでした

あすみ先輩のエピソードに入る前に真冬先生のサービス満点なエピソードで大変美味しゅうございました。

何気に成幸の進学問題も解決して、抱えていた重荷が降りて自分の夢を目指せるようになったという点で天気ではあるのですが、母親のアグレッシブな勘違いにニヤニヤが止まりません!

ぼくたちは勉強ができない(13) 親の幸せ・子の幸せ
親の幸せ・子の幸せ

こんな風に子どものことをしっかり考えている母親なのに、なんで野次馬根性丸出しなんだろう。本当に良い母親みたいなのに。なのに。

でも、前巻の感想で書いたように「幸せに成る」ことを願われた名だったのは素直に温かな気持ちになりますね。きょうだいも含め、そんな温かな家庭だからこそ、貧乏暮らしながららもまっすぐにいい男に育っているのだとそんなことを感じさせられます。

ぼくたちは勉強ができない(13) 母君GJ! ヒロインズのウェディングドレス姿
母君GJ! ヒロインズのウェディングドレス姿

うん、そして、この妄想をしてくれたことには感謝しかありません。やはり全ヒロインのハッピーエンドルートをですね……(エンドレス)

真冬先生は今日もぽんこつ

真冬先生の部屋探しエピソードは頭空っぽで楽しめますね。前のエピソードの重さが嘘のような軽さ。

そして、この先生どんどん生活力が低下してきているような。

ぼくたちは勉強ができない(13) 真冬先生のドヤ顔可愛い
真冬先生のドヤ顔可愛い
ぼくたちは勉強ができない(13) 先生、それは心霊現象ぉぉ!
先生、それは心霊現象ぉぉ!

だめだこの先生何とかしないと。そんな成幸の心の叫びが聞こえてきそうなエピソードですね(笑)

ぼくたちは勉強ができない(13) これはアウトぉぉ!
これはアウトぉぉ!

唯我家訪問を終えてから、いろいろ意識しまくってる真冬先生ぽんこつ可愛いですよ。

うるか・文乃はギャグ担当……と思いきや

うるか回はなんというかいつも通りの勘違いエピソードなんですが、もうえっちぃやら可愛いやらで大変ですね。

ぼくたちは勉強ができない(13) ホントに凄いことになってます
ホントに凄いことになってます

その乙女ごころを口にできないだけでさらなる悲劇がうるかを襲う……!

ぼくたちは勉強ができない(13) 不意打ちな言葉に茹で上がり
不意打ちな言葉に茹で上がり

何気ない成幸の言葉に完全に乙女の表情見せてくれたり、可愛いしか言葉が出てきません。

そして一方の文乃のエピソードについても、

ぼくたちは勉強ができない(13)いつもの朝食風景……パンを食べる擬音がおかしい
いつもの朝食風景……パンを食べる擬音がおかしい

確執を乗り越えて親子関係が良好になっているのが1ページで分かりますね。一方で、文乃の料理の腕が一考に向上していないこともよく分かる素晴らしい描写です(笑)

このエピソードは占いに振り回される文乃の受難を描いているんですが何気にこんなシーンでスキンシップを深めたりと無意識に成幸との距離を縮めてますね、これは。

ぼくたちは勉強ができない(13) 成幸にコツンとするのは文乃の特権、みたいな?
成幸にコツンとするのは文乃の特権、みたいな?

良い雰囲気になりそうなシーンも

ぼくたちは勉強ができない(13) このコマだけ見ると完全にホラー
このコマだけ見ると完全にホラー

即、ギャグで締められてしまって台無しですけどね! 神の思惑が働いているとしか思えない展開だよ!

そして次巻は理珠のエピソードへ

クリスマスを迎え、センター試験もあと1ヶ月に迫るころ。受験生あるあるな緊張感満載な雰囲気と、クリスマスの少し浮ついた空気感の中、緒方うどん店で夜を迎える成幸たち。

理珠というキャラクターはこれまでは割とギャグ寄りな扱い、あるいはマスコット的な扱いをされていたせいかメインヒロインでありながら不遇な立場にあったような気がします。

まぁ、フンスフンスしているSD顔も可愛いし、うどんちゃんでいるもの全然構わないんですが、他人の心を理解したいというモチベーションとか、無自覚な成幸への恋ごころとか、メインストーリーへの絡ませ方にやや不満も感じていたりしました。

けれど、ここに来て、ついに自分のことを成幸に開示していく流れ。他人との関係性に無関心だった出会い立ての頃とは違い、自分と他者との関わり方に価値を見いだしているのが彼女の変化を感じさせます。自分のことを良くしてくれている人たちを「好き」だと言語化できるようになったのは、彼女の成長でしょう。

そして……

ぼくたちは勉強ができない(13) 友人たちは好きなのに、自分を好きになれない理珠
友人たちは好きなのに、自分を好きになれない理珠

自分のことが嫌いと言ってしまう理珠は、それに気付いたことで何かを変えてしまうのか?

彼女の核心に迫るエピソードなので、次巻がまた楽しみです。次は11月、2ヶ月で発売はアニメ二期の影響ですかね! 万歳!

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