読書感想– category –
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ドリームノッカー―チョコの奇妙な文化祭
読了。 虚実入り交じった世界で物語が進行していくので、ともすると今描かれている世界がどちらなのか分かりづらくなるという不満はありましたが、謎解きに謎解きを重ねて、真実が明かされるまでの過程はなかなか楽しめました。もともと、御影の名前は、水... -
暗闇にヤギを探して
読了。 冒頭で感じたちょっと不思議な女の子との交流という雰囲気と、終盤で感じたシリアスさのギャップがかなり大きい作品でした。 いや、正直、先輩と、主人公と、幼なじみの三角関係を中心にしたラブコメだと思っていたら、何、このヘヴィな展開は。そ... -
レゾナンス 1.夕色の墜落
読了。 スタンダードな学園異能ものという印象。世界設定に、レジンキャストミルクの雰囲気を、ストーリー運びやオチの悲劇さに断章のグリムの雰囲気を感じてしまい、新鮮さという部分ではあまり満足度は高くないでしょうか。もっとも、その2作品も突き抜... -
吉永さん家のガーゴイル〈2〉
読了。 うむ、今回も素晴らしい。この「ちょっといい話」をクサく見せない筆致は和むやらじんとくるやらにやけるやら大変です。 今回登場の百色と梨々の巡り合わせも、関係の構築の過程も、吉永家の面々の暖かさが適度に加えられて、これまたいい感じ。中... -
ウィッチマズルカ (2). つながる思い
読了。 前巻が「きょうだい」としての在り方を描いたのだとしたら、本巻は「ともだち」の在り方を描いたといったところでしょうか。物語の本筋は、おおよそ予想の範囲内という感じで、ビジュアル的に見栄えはするのですが、ををっ、という驚きはやや弱め。... -
吉永さん家のガーゴイル
読了。 既刊読破の道のりは長いがまずは第一歩。そして、素晴らしい内容だだだ。こういうハートフルなストーリーはめっちゃツボなので、閾値下がりまくりの琴線触れまくりデスよ!? 小エピソードの積み重ねで、ガーゴイルと吉永家の家人との距離の詰め方と... -
円環少女〈4〉 よるべなき鉄槌
読了。 悪鬼の中で特別である仁の過去が明かされるエピソード。これまでとこれからを繋ぐ転換のお話でもありますか。 束の間の夏休みに興じる、仁とメイゼル、きずなの日常の描写が、重々しい設定に支配される本作の中で、ほんの少しだけでも仁が望んでい... -
空とタマ―Autumn Sky,Spring Fly
読了。 これは素晴らしい。『ご愁傷さま二ノ宮くん』の混沌ぷりから想像する、鈴木大輔テイストから大きく逸脱した良作。あんまり小難しいことをこねくり回して言葉にするより、こういう頭の悪い少年が、感情を直にぶつけたりする方が私は好きだな。そうい... -
タバサの冒険―ゼロの使い魔外伝
読了。 タバサを主人公にした段階で誰もが想像付くように、やたらと淡々とした展開。主役がほとんど喋らない、感情の起伏に乏しい、じゃどうにもこうにも盛り上がりに欠けるなぁ。本編で進んでいる物語と時系列が近いので、あのエピソードの裏ではこういう... -
ぷいぷい3!
読了。 シエラのデレ分が少しずつ増量してきているような。今回は旅行先での嬉し恥ずかしなエピソードもあったり、挿絵も可愛くて大変よろしいです。主人公の陣も、シエラを意識し始めたり、ドタバタよりラブでコメな展開が今後期待できるのか!? ストーリ...