読書感想– category –
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狂乱家族日記 六さつめ
読了。 帝架メインの物語のハズが、あれよあれよという間にマダラ主体の物語に終始してしまった本巻。もともと、狂乱家族の中でも一二を争う良識派・穏健派な帝架に過度なドンパチはあり得なく、しかし、このご都合的な物語の閉幕は狙ってやっているのだろ... -
Missing〈8〉生贄の物語
読了。 都市伝説ネタから発展して学校の存在自体が魔術的なものであるという壮大なネタ晴らしががが。 確かに風呂場で頭洗ってるときの背後は、何か立たれても気付かないよなぁとか身近な恐怖ではありますね。 ストーリーは進展してるようでなんか話の規模... -
Missing〈7〉合わせ鏡の物語・完結編
読了。 合わせ鏡の物語編、完結。後半でもばたばたと人も人でないものも死んでいきます。というか、異界から帰った人間が、本人そのままである可能性まで疑いだしたら、空目の存在はどうなのよ? と思わないでもないです。狂気を正気で理解しようなどとは... -
Missing〈6〉合わせ鏡の物語
読了。 臆病な人はそもそもこのシリーズをここまで読まないだろうけれど、今回はグロさの際だつお話。そして、「鏡」という非常に身近なアイテムについてのオカルティックなうんちくを読むと、深夜に鏡を覗き込もうという気なんて、起きない起きない。 と... -
Missing〈5〉目隠しの物語
読了。 子ども時代に興味本位でやったことがあることが多そうな「こっくりさん」がテーマ。ここにきて、空目の弟・想二の名と同じ“そうじさま”なる話題が、学校の噂として溢れてくるあたり、これまでとこれからを繋ぐお話になっていそうですね。 冒頭から... -
Missing〈4〉首くくりの物語・完結編
読了。 復活を果たしかける作家・大迫栄一郎にして魔術師・小崎摩津方。首縊りの一族の逸材の執念が炸裂する首くくりの物語の完結編。 相変わらずサブキャラクターとして登場する人物は容赦なくヒドい最期を迎えますね。大迫の親子・水方と歩由実の暗示的... -
Missing〈3〉首くくりの物語
読了。 日下部稜子の姉・霞織の唐突な縊死から始まる物語の前編。本当に唐突に、死んだという事実が伝えられ、かなりあっけにとられ、その後にえもいわれぬ恐ろしさが湧いてきます。 謎解きや、解決への過程はすべて後半に持ち越されてしまい、どうにも盛... -
Missing〈2〉呪いの物語
読了。 神隠しに続いてのテーマは「呪いの手紙」。変形して「呪いのFAX」となっていますが、そこに本格的な魔術要素を絡め、主人公グループの一人・木戸野亜紀の内面と血筋にまで踏み込んでいく展開はなかなかに重厚。相変わらず、空目の語る黒い知識の説... -
Missing〈1〉神隠しの物語
読了。 『断章のグリム』を先に読んでいて、こちらのシリーズの方が痛いという話を聞いていたのでどんなものかと思っていたら、真性のホラーだったワナ。直接的な痛さの描写ではなく、精神に迫る病的・狂的な静かな恐怖感がじわじわ染みてくるのが、かなり... -
かのこん〈3〉ゆきやまかぞくけいかく
読了。 いかん、内容が思い出せない(笑) 終盤の超展開を除いて、ほとんどいちゃいちゃらぶらぶな展開だったような気がするけど、無理に話を進めようとして乱入者が出てきたり、ちずるの能力の覚醒を描いたりして話の腰を折っているような気がしてなりませ...