SS, Kanon

ようやく慣れたと思ったこの寒さも、少しずつ和らぎ始めていた。

広がる青空と優しい陽光を放つ温かな太陽。

七年ぶりに迎えたこの街のこの冬は俺の心に悲しい記憶を刻んだだけだった。

けれど、それは終わりの ...

SS, Kanon

冷たい風が吹き抜けて、私は少し身を震わせ道を歩く。うっすらと降り積もった白い粉雪に、私は足跡を刻みながらゆっくりと進む。

寒いけれど、それは決して嫌な寒さではなくて。

何故か、この身を切るような痛さにも似た冷気 ...

SS, Kanon

…say Happy Birthday to

――雪。

季節の巡りは早くて。

残して来た想いはまだあの瞬間に置き去りにされたまま。

ただ、時間だけが過ぎて。

ただ ...