“文学少女”と繋がれた愚者

2013年4月18日

“文学少女”と繋がれた愚者読了。

芥川くんがここまで重要な位置を占めるに至るとは。単なるクラスメイトAではあなったのですね。

ということで、文学少女シリーズ第3弾。

遠子先輩の卒業が否応なく迫る中、文化祭の演劇を通して、そして、芥川くんの抱える悩みと痛みを通して、成長する心葉。相変わらず、琴吹さんの扱いが可哀想なくらい報われなくて──いや、今回はそれなりに見せ場もあったし、心葉の過去に関わるという点ですでに後戻りできないくらいに深みにはまっているけれど──応援したくなってしまう。心葉と演劇の練習を通して、気持ちを告げた気になってしまったり、必至に彼を心配したりと献身的なのににぶちんが気づかない。罪だ罪。

遠子先輩の「想像」のシーンは、舞台上ということもあり真に迫り心を打つ。いや、絵になる光景です。作品として最も盛り上がるシーンなのに、その後にも大きなサプライズを残して続く憎い構成。

しかし、美羽についてのエピソードは断片断片で未だに真相が見えず。彼女の存在が、過去と現在、そして、これから語られるであろう未来において、心葉にどのような痛みを強いるのか、あるいは救いがもたらされるのか、大変に気になります。

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