狼と香辛料〈4〉

2007年2月14日

狼と香辛料 (4)読了。

堅実に展開するお話だなぁ。今までのように、ロレンス自身が危機的な状況に陥るのとは違って、立ち寄った村でなし崩し的にトラブルに巻き込まれるという感じ。この辺、これまでのホロとの旅での経験が活きて、商人としても成長しつつある証とも見えますね。

逆に、これまでの必死さとか、一歩間違えば破滅という、絶体絶命の状況とは違うので、緊張感や駆け引きの面白さといった部分は、やや落ちるのかな。ホロ自身が強力な切り札であり、その能力をうまく使ったとはいえ、今回のオチは微妙な感じが……。

物語的には、本来の目的であるホロの故郷への道程が、終盤にさしかかりつつある以上、ロレンスとホロの関係の変化もしっかり描いていく必要があるせいか、話の進みが遅くなった印象。いよいよヨイツという時点で、ロレンスはホロに自らの抱えた思いを形にして伝えることができるのか? まだ、ことあるごとに商売について思案してしまう彼の商売気質を見ると、なかなか男としての生き方を選択するのは敷居が高そうですが(^^;

そんなこんなですが、相変わらずロレンスとホロの冗談を交えた大人の会話というのは軽快で楽しいですな。ハタから見れば、ホントふたりは十分たわけですわよ。