オオカミさんと“傘”地蔵さんの恋

2007年4月22日

オオカミさんと“傘”地蔵さんの恋読了。

キャラが掴めてきたせいか、今回のエピソードはどれも面白かったかな。御伽銀行のメンバーが7人+αと、比較的大所帯なので、誰も彼もがしゃべり始めるとうるさい感じがしていたので、今回みたいに、オオカミさんとりんごさんと、亮士くんの3人がメインで話を引っ張っていってくれると、かなりわかりやすくなる感じです。

パロディネタが光る「おおかみさんいやいや三匹のデブと対決することになる」、オオカミさんとりんごさんの馴れ初めを描く「赤頭巾ちゃんおおかみさんに食べられる」、委員長キャラな地蔵さんとストイックな野球部エースの花咲くんのちょっと変な恋の行方な「おおかみさんとてもお堅い地蔵さんの秘密を目撃する」、衝撃の記憶喪失で嘘の皮が剥げたオオカミさんはとても素直、な「おおかみさん池に落ちてかわいくなる」とどのエピソードもにやりとさせられるは、初々しさに恥ずかしくなるわ、可愛さに転げ回りそうになるわで、キャラの魅力盛りだくさんの一冊。

短編連作になっていますが、ストーリーとしては一本芯が通っていて、最終的には過去の出来事でかたくなに嘘で身を固めてしまっているオオカミさんを、いかに亮士くんが支えられるようになるかというテーマに沿って、少しずつですが進展していってるのがわかります。ヘタれヘタれとそしられつつも、羊飼に見せた亮士くんのタンカとか、決意のセリフとかは、さすがに成長が感じられるシーンです。
まぁ、その反動か、通常時のいじられっぷりにも磨きがかかってきているような気もしますが……(笑)

加えて、オオカミさんの亮士くんへ寄せる信頼と好意も、少しずつ膨らんできているのかな、と不器用な照れ隠しで亮士くんをぶっ飛ばす彼女の姿を見ていると思ったりもするのですね。