ぎゃるげ的王道を驀進する第2巻登場 目指せハーレムルート!
偶発的に開始されてしまった楽園の占現。タロットの使い手となり、散らばってしまった残り20枚のカードを集めるために、「節制」「隠者」となってしまった結夏と香澄との同居生活も1週間。秋人はいろいろな意味で限界です。
うら若き男女の同居生活のドキドキはよいものです。至る所でフラグの成立する音なき音が響いていそう。素直になれない結夏と、勇気の出せない香澄という対照的なキャラを両手に花な秋人は、いつか刺されてしまえばいいと思います。
そんなこんなで今回の敵は「女教皇」と「運命の輪」。過去にいろいろあったように見せかけて、なんだ、結局寂しさと暖かさを求めていたのかと。それは、その宿り主になった彼女らの気持ちかもしれないけれど、過去の記憶をかいま見る限り、彼女らに対して対等に向き合うことのなかった使い手たち、ひいては生み出してしまった人間という種に対する罪の形でもあるのでしょうか。
秋人の説得にあっさり折れ気味な気もしますが、これからどんどん人口密度が増加して行くであろう四阿家の屋根の下、いったいどんな恋のさや当てが行われるのやら戦々恐々。というか、この調子であと18人増やすつもりなら、どれだけ混沌とするのやら。
謎の組織の幹部・アメジスティア嬢も年相応の少女らしい一面も見られたり、おいしい発見。第1巻のプロローグを見る時点で、かなり秋人に思い入れを抱くようだし、ハーレムルート一直線の秋人は、やっぱりいつか刺されてしまえばいいと思います。
hReview by ゆーいち , 2007/09/21
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コメント一覧 (1件)
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