シリーズ完結! 囚われた篤志の命運は……?
「ゾディアック」に囚われた篤志。圧倒的な強さを誇る一等星たちの前に脱出の可能性はほぼ皆無。見えない枷を嵌められ、閉ざされかかる未来。そんな篤志を奪還すべく、大牟田らも行動を開始する。
「ゾディアック」の登場から、思いっきり作品の方向性が変わった感じがして、終盤はほとんどバトルになってしまいましたね。その辺、作者的にも、こうなると思ってなかった的なあとがきで、本当ならもっと冒険メインでお話書きたかったのかなあとか感じてしまいました。
あと、敵が強大すぎるので、篤志や彼を救おうとしたチームらの活躍がほとんどない辺り、どうなんでしょうね。最終巻においては、これまで脇役に甘んじていた彼らの独壇場。囚われの身であるという理由以外にも、ここまで戦闘のインフレが発生してしまうと活躍させる余地はなさそうですしね。
そんなわけで、本来の変異種採集者の活躍譚となりそうだったシリーズは、個人的には不本意な終わり方になってしまいました。回収されきってない伏線とか、復讐鬼に身をやつしてしまった貞教と篤志の再会とか、描ききれなかったシーンが結構あるのが残念でしたね。
hReview by ゆーいち , 2007/09/25
- シリアスレイジ 7 (7) (電撃文庫 し 11-7)
- 白川 敏行
- メディアワークス 2007-09-10
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