レヴィアタンの恋人〈2〉

2007年11月25日

stars コロニー間で高まる緊張 決戦を目前にユーキの過去が明かされていく

調布新町で比較的平穏な日常を送っているタマとユーキ。しかし、表向きの平和は周囲との微妙な力のバランスの元に成り立っていて。白河コロニーから調布新町へ送られてきた宣戦布告とも取れる書状。祭りの夜の襲撃。白河コロニーとの大規模戦闘が不可避となった状況下、周辺のコロニーの助力も得つつ、ユーキらは戦場へと赴いて行く。

第3巻が怒濤の戦争シーンで埋め尽くされそうなので、前哨戦とユーキの過去の描写に重点が置かれている感じ。前巻のような盛り上がりはないけれども、距離が近付いたユーキとタマの微笑ましいやりとりなど、見ていて楽しいシーンもありますね。というか、どちらも精神年齢下がってるなあ。緊張が解けて気が置けなくなっているんだろうけど、そういうところを見ると、ユーキも年相応の少女らしい面が決してないワケじゃないんですよね。逆にタマはわざとそういう風に振る舞っている部分もあるんだろうけど、居心地の良さというのを感じてないなんてことはないんだろうなあ。戦闘になったときの役割分担とかが阿吽の呼吸でできるくらいに、パートナーとしても成熟してきている感じです。

そして、ようやく語られ始めたユーキのかつて。壮絶な運命を科され、たった3人で身を寄せ合い生き抜いてきた過去が、そのまま今に繋がっていて、生き別れた少年らとの再会は、決して心安らかなものにならないであろうことがすでに予言されているのが何とも切ないです。

次巻はその辺の語りも含めて、またしてもヘヴィな展開が待ち受けていそう。過酷で容赦ないけれども、それでも生き抜く希望を失わないユーキらの物語に期待ですね。

hReview by ゆーいち , 2007/11/26