乙女♥新撰組

2013年4月18日

stars 悪いな。生まれてから今まで、私は甘えることを知らぬ……

斎藤肇は、幼なじみで悪友の松本善雄とともに、京都へやって来ていた。田舎から上京した目的は一つ。音に聞こえた新撰組の隊士として名を上げること。花街を物珍しげに見物するふたりが浪人に絡まれ、善雄が斬り合いを始めた矢先、少女が割って入った。自らを新撰組局長という彼女の名は近藤心梨といった。

[tegaki]士道不覚悟切腹よー♪[/tegaki]

とか聞こえてきそうなノリの作品。新撰組の面子が全員女性て……。まぁ、その設定は許そう。だけど、幕末を舞台にしてるのに、さすがに当たり前のように横文字が飛び交う世界は違和感の方が強かったかなあ。幕末にツンデレて……。

まぁ、それはともかく、みかづき紅月作品は『サムライガール』あたりは読んでいたけれど、雰囲気は似てる感じ。普段は勇ましい彼女をあれやこれやの末に籠絡して調教しちゃえ、な展開。

主人公の肇も、平時はまじめなくせに、いたすとなるとSっ気全開になって大変ですな。この辺も前のシリーズの主人公に似てるかも。というか、作品の傾向なのかな。

一応、悪友の善雄と副長のカレンのエピソードも入ってるんだけど、これは場つなぎ的なノリなんですかね。まぁ、これはこれで。

何気に重い設定持たせてるけど、泥沼って感じでもなく、お互いを求め合うための舞台装置的な役割になってるんで、なんだかんだいって徹頭徹尾ラブいお話だったかも。

キャラはまだまだ出せそうだけれど、これもシリーズ化なんですかね?

hReview by ゆーいち , 2008/04/21

乙女♥新撰組

乙女♥新撰組 (美少女文庫)
みかづき 紅月
フランス書院 2008-04