悪いか? あたしゃ、秋人にちょっとだけ期待してるんだ。あの子なら、あのヘソ曲がりの占いをぶっちできるんじゃねーかってね!
秋人の目の前で、結夏は真冬に連れ去られた。タロットカードでありながら、その実力でもって、他のタロットをも従える真冬。そんな彼女に完全に破れた秋人は、アメジスティアや香澄、籐子、美咲らの後押しで、結夏奪還のための起死回生の策に出る。
おー、なんかシリアス風味ですよ? 相変わらず秋人の鈍感さには煮え湯を飲まされる思いですが、作中のキャラが語っているように、少しは見違えられるくらいの精神的成長を今回の真冬との対峙で果たすことができたようですね。
四阿の家の当主を巡る大人の汚い争いとかは正直どうでも良いですね。思いっきり真冬にも見下されているし、世界の動向次第ではあっさり瓦解しそうな脆弱さも感じます。今回のドタバタの決着自体も、あれだけ派手にやらかしたワリに、有耶無耶にされてしまっているし。背後から影響力を行使する宮殿だとかの思惑も少しずつ見えてきてますが、真の黒幕は未だその姿を見せずといったところ。
そして、秋人もようやく、祖母に認められたその実力の片鱗を発揮してみせたのかな。明らかにチートめいたスペックが秘められてそうですが、まぁ、そこは主人公。どちらかというと、その優柔不断さと、ラブコメ属性を何とかしろとも思うのですが。
タロット集めの真冬の参戦で、最終的には彼女との決着があるために、ペースが加速していきそう。だいたい半分集まった感じですが、この調子でさくさく進めてほしいかな。
hReview by ゆーいち , 2008/06/11
- タロットの御主人様。 5 (5) (電撃文庫 な 11-12)
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