だめだよ。……だって、あんた泣いてるじゃん。泣いてる友だちを、ほっとけるわけないでしょーが。
私立森野学園に通う夏穂のクラスに転校生がやって来た。ホリン・シャレイリアと名乗る彼女が、あろうことか多数の動物たちを引き連れて。由緒正しきドルイドの一族であるというシャレイリアの、世間知らずな行動に迷惑しつつも受け入れていくクラスメイトたち。学級委員長を務める夏穂は、そんなシャレイリアの面倒を見ることにするのだけれど……。
なんというまったり感。
語り部となる夏穂が出会い頭にクマに出会うとか、そんなトンデモな出だしで始まったお話は、ドルイドさんことシャレイリアの登場で、混沌の一途を辿って行ってるような。可憐な美少女な外見のシャレイリアにくらりと来た夏穂が、なんのかんのと彼女の面倒を見つつ、その周囲で起きるトラブルに巻き込まれたり解決したりと、大事件まで発展せずとも波瀾万丈な毎日が続いていきます。あと、夏穂は百合属性あるね!
後半の変態紳士の登場でもう何が何だかな展開に突入して、ごった煮感満載ですね。友情と勝利、あれ、いつの間にバトルものになったんだ、みたいな(笑)
まぁ、それはともかく、世間知らずなシャレイリアのピントのずれた言動と、夏穂とのやりとりににやにやしつつ、さっくりと読めたお話でした。
hReview by ゆーいち , 2008/10/27
- やってきたよ、ドルイドさん! (MF文庫 J し 4-1)
- 志瑞 祐
- メディアファクトリー 2008-10
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[ラノベ]やってきたよ、ドルイドさん!
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