読書感想– category –
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絶世少女ディフェンソル〈3〉
読了。 前巻に引き続き、「門の王」と「境界守護士」の絆の在り方を描くシリーズ第3作。本編のストーリーがあまり進んでいませんが、道を外れてしまった王と守護士の成れの果てと、未熟ながらも悩み前進を諦めない主人公たちの対比がしっかりと展開されて... -
クビツリハイスクール―戯言遣いの弟子
読了。 薄! これまでのシリーズの密度と比べるとずいぶんとこぢんまりとまとまった一作です。内容も、死屍累々・屍山血河の虐殺ショウ。これまでで最多の人死に率を誇るトンデモ超人バトル。 キャラ立ちしまくった登場人物を何の容赦もなく即刻バラバラに... -
断章のグリム〈2〉ヘンゼルとグレーテル
読了。 童話の解釈はいろいろありますが、それをモチーフにこういったグロテスクなストーリーを展開させられるとは。 神の見た悪夢が現実を浸食するとは、なるほど、とびきり凶悪で醜悪なわけです。前巻の鳩の描写に引き続き、今回も文章に鳩が出てきて、... -
クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識
人間失格 登場 読了。 どいつもこいつもロクでもない人間ばかりですね。戯言遣いの主人公・いーちゃんをはじめとして、副題にも名前が挙がっている零崎も、ジョーカー的な最強存在の哀川さんも、魅力的なのにどこか壊れていて、あるいは、壊れているからこ... -
狂乱家族日記 伍さつめ
読了。 急転直下の第5巻。盛り上がったところで次巻へ続いてしまうので、消化不良気味ですが。 『来るべき災厄』の真実は、ぶっ飛びすぎて驚くという以前に、ついて行けないところもありますが、この作品のノリからするとなんとなく許せてしまいそうな気に... -
セカイのスキマ
読了。 前半ミステリもので後半オカルトものな二段構えの構成。冒頭で感じたオカルティックな雰囲気が終盤まで出てこないので、やや期待と異なった位置で物語が着地したような感があります。 妖怪とかをテーマに据えてるわりにはバトル分が皆無なので、割... -
初恋マジカルブリッツ―いますぐわたしに愛に恋!
読了。 どこのジュブナイルポルノかと思わんばかりの描写からスタート。えろえろです。というか、えろ分を除くとあまり目にすべきところはないのか? 前世の妻とか登場しちゃって、鼓太郎の周囲のフラグの乱立ぶりは目を見張るものがありますが、物語的には... -
殺×愛〈4〉―きるらぶFOUR
読了。 閑話休題的に天使との戦闘は一休みして、学園祭に突入。高天原先輩の突き抜けっぷりがやたらと印象に残った巻。以前の顔出しでは正直微妙な役柄で登場したかと思ったら、株を上げたように思います。まぁ、恋愛原理主義の体現でもある彼女の理念が、... -
銀盤カレイドスコープ〈vol.7〉 リリカル・プログラム:Be in love with your miracle
読了。 うはー、スゴすぎる。もともとスポ根ものとしても珠玉のシリーズで、プログラムの描写が卓越していた作品でしたが、本作においては、トップアスリートたちのメンタル部分の描写が冴え渡って素晴らしい。 至高であり絶対的な存在のリア。それでもタ... -
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い
読了。 面白かったです。推理もののセオリー通りの進んでいったかと思ったら、最後の最後で思い切り予想を裏切られて、してやられた感たっぷり。心地良い。 各方面へ影響を与えたといわれるだけあって、なるほど、この手の文体の祖であるのなら、もっと早...