二人で始める世界征服〈5〉

……竜太さんは鈍感だから。ちっとも気づいてくれないから――だから、ほかに解釈のしようがない言い方をします。
夏休み明けの学校では、文化祭の準備がはじまった。僕のクラスではカレー(千紗の希望)とケーキ(なぜか、魚住さんの希望 ...
二人で始める世界征服〈4〉

貴女たちは竜太様のなんですの? 婚約者? 恋人? 違うのでしょう? だったら、黙って頂きたいものですわね。いかに友達でも、他人の恋路に口を出すなんて野暮というものでしてよ。
秘密のはずのリンドヴルムの正体。けれど、龍造寺さ ...
二人で始める世界征服〈3〉

大事なことだからもう一度言います。二人とも可愛すぎです。
町内会の会長となったデーモンテイルのラプンツェル。世界征服への第一歩と意気揚々に活動を続けるも、結局は今までと何ら変わりのない何でも屋家業。そんなお仕事の最中、竜太 ...
二人で始める世界征服〈2〉

そんなの、きっと考えなくてもいいんです。理由も何も必要ないですよ。きっと、友達は、友達だから友達なんです。
悪の秘密結社デーモンテイルの幹部として、相棒のラプンツェル=千紗と共に悪事に精を出すリンドヴルム=竜太。前回の事件 ...
二人で始める世界征服

あの、単刀直入に言います。赤尾さんには、その、同士になって頂きたいんです。……新生『デーモンテイル』の一員として、わたくしの世界征服を、手伝ってほしいんです!
高校の入学式当日に、赤尾竜太はクラスメイトの少女に声をかけられ ...