読書感想– tag –
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サイコロジカル〈上〉兎吊木垓輔の戯言殺し
読了。 徹頭徹尾戯言尽くし。この無意味ながら意味がありそうに見えてその実無意味だったりする会話はよいですね。冗長に過ぎて事件が起こるだけで上巻が終わってしまいましたが。 兎吊木垓輔といーちゃんの会話で、普段は主導を握るいーちゃんが封殺され... -
哀しみキメラ〈2〉
読了。 前巻の終わりは、悲劇的ではあるけれどそれなりにきれいだったのだけど、なるほど、この展開の仕方なら続けようと思えばどこまでも続けられるかも。 すでに半分以上、人間ではなくなりながらも、人間であることにこだわるキメラとなった主人公たち... -
天空のアルカミレス〈2〉テスタコーダの鬼
読了。 ヒーローものの正道としての主人公の成長物語。なにやら裏がありそうで、けれど頼りになる助っ人新キャラ亨司を迎え、まさに最後の希望としてテリオンに立ち向かう拓也と日向子。自分の力もコントロールしきれず、日向子との連携もままならない拓也... -
シリアスレイジ〈4〉南溟奇譚 上
読了。 続き物でした。また良いところで終わるし。 このシリーズ、描写が結構淡々としてるので盛り上がりに欠ける印象はありますが、そもその作品世界がファンタジー色薄めな近未来を舞台にしているだけに、過剰な装飾無しに事実を書き連ねることで、現実... -
絶世少女ディフェンソル〈3〉
読了。 前巻に引き続き、「門の王」と「境界守護士」の絆の在り方を描くシリーズ第3作。本編のストーリーがあまり進んでいませんが、道を外れてしまった王と守護士の成れの果てと、未熟ながらも悩み前進を諦めない主人公たちの対比がしっかりと展開されて... -
クビツリハイスクール―戯言遣いの弟子
読了。 薄! これまでのシリーズの密度と比べるとずいぶんとこぢんまりとまとまった一作です。内容も、死屍累々・屍山血河の虐殺ショウ。これまでで最多の人死に率を誇るトンデモ超人バトル。 キャラ立ちしまくった登場人物を何の容赦もなく即刻バラバラに... -
断章のグリム〈2〉ヘンゼルとグレーテル
読了。 童話の解釈はいろいろありますが、それをモチーフにこういったグロテスクなストーリーを展開させられるとは。 神の見た悪夢が現実を浸食するとは、なるほど、とびきり凶悪で醜悪なわけです。前巻の鳩の描写に引き続き、今回も文章に鳩が出てきて、... -
クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識
人間失格 登場 読了。 どいつもこいつもロクでもない人間ばかりですね。戯言遣いの主人公・いーちゃんをはじめとして、副題にも名前が挙がっている零崎も、ジョーカー的な最強存在の哀川さんも、魅力的なのにどこか壊れていて、あるいは、壊れているからこ... -
狂乱家族日記 伍さつめ
読了。 急転直下の第5巻。盛り上がったところで次巻へ続いてしまうので、消化不良気味ですが。 『来るべき災厄』の真実は、ぶっ飛びすぎて驚くという以前に、ついて行けないところもありますが、この作品のノリからするとなんとなく許せてしまいそうな気に... -
セカイのスキマ
読了。 前半ミステリもので後半オカルトものな二段構えの構成。冒頭で感じたオカルティックな雰囲気が終盤まで出てこないので、やや期待と異なった位置で物語が着地したような感があります。 妖怪とかをテーマに据えてるわりにはバトル分が皆無なので、割...