剣の女王と烙印の仔– tag –
-
MF文庫J
剣の女王と烙印の仔〈8〉
わたしは、何度この夜を迎えようと、おまえを選ぶ。おまえを手に入れること、おまえとともに生きることを選ぶ。何度でも。 “流転する生命”()という最凶の力を引き摺りながら進軍する女帝アナスタシア。その傍ではニコロだけが一命を取り留めていた。帝国... -
MF文庫J
剣の女王と烙印の仔〈7〉
さあ、思い出して。あなたのその名前は、いったいだれに名づけられたかを。 刻印を戴いた王配侯ルキウスをその手にかけたミネルヴァとクリス。ついに二人の想いは繋がったが、次なる途を自分たちの手で切り開くため、別離の決意をした。一方、総主教選挙で... -
MF文庫J
剣の女王と烙印の仔〈6〉
今は確信しています。あなたがたの神々の力はみな、けっきょくのところ、人の心にしか触れられない。どれほどの力であろうと、人の心の中だけに働くものです。ならば――。ならば、人の心は、いつか必ずそれを超えます。 大陸は戦乱に包まれた。「――蹂躙せよ... -
MF文庫J
剣の女王と烙印の仔〈5〉
おまえはここにいるじゃないか。いつもわたしのそばにいたじゃないか。勝手に苦しんだり勝手に死にかけたり勝手にわたしを助けたりっ、したじゃないかっ! お、おまえがほんとはクリスじゃないとか、そんなのわたしにはどうだっていい。おまえがっ、いてく... -
MF文庫J
剣の女王と烙印の仔〈4〉
おまえはわたしの臣下だ。おまえが刈り取る麦、おまえが屠る羊、おまえが掘り出す鉄、おまえが流す血、おまえがかき集める罪、その半分は女王であるわたしのものだ。おまえがそう言ったんだぞ。 プリンキノポリ奪回戦で勝利を収めた銀卵騎士団。戦勝祝典を... -
MF文庫J
剣の女王と烙印の仔〈3〉
ぼくはもう、おまえの檻なんかじゃない。ミネルヴァのために、這いずり回ってでも生き延びて、戦う。そう決めた。いつかおまえを捕らえて、つなぎとめてやる。おなえなんかに喰われるものか。ぼくは――。 命運を喰らう《獣の烙印》を持つ少年クリスと、予知... -
MF文庫J
剣の女王と烙印の仔〈2〉
命運がなんだ。神々なんて勝手に喰らい合って勝手に滅びろ。わたしもシルヴィアも、クリスも、そんなものに踏みつけられるために生まれてきたわけじゃない。 ミネルヴァの妹にして託宣女王であるシルヴィアのもとに守護騎士としてジュリオという少年が遣わ... -
MF文庫J
剣の女王と烙印の仔〈1〉
ぼくは奴隷なんだろ。ミネルヴァのものなんだ。逃げるわけない。この先ずっと――その死を、喰らってやる。 周囲の人間の命運を喰らう《獣の烙印》をその身に宿した少年クリス。敵以上に味方にこそ、その存在を恐れられる彼は、その素性を隠しつつ傭兵として...
1