MF文庫J,ライトノベル,読書感想

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わたしは、何度この夜を迎えようと、おまえを選ぶ。おまえを手に入れること、おまえとともに生きることを選ぶ。何度でも。

“流転する生命”(イノ・モルタ)という最凶の力を引き摺りながら進軍する女帝アナスタシア。その傍ではニコロだ ...

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さあ、思い出して。あなたのその名前は、いったいだれに名づけられたかを。

刻印を戴いた王配侯ルキウスをその手にかけたミネルヴァとクリス。ついに二人の想いは繋がったが、次なる途を自分たちの手で切り開くため、別離の決意をした。一 ...

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今は確信しています。あなたがたの神々の力はみな、けっきょくのところ、人の心にしか触れられない。どれほどの力であろうと、人の心の中だけに働くものです。ならば――。ならば、人の心は、いつか必ずそれを超えます。

大陸は戦

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おまえはここにいるじゃないか。いつもわたしのそばにいたじゃないか。勝手に苦しんだり勝手に死にかけたり勝手にわたしを助けたりっ、したじゃないかっ! お、おまえがほんとはクリスじゃないとか、そんなのわたしにはどうだっていい。おまえがっ、い ...

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おまえはわたしの臣下だ。おまえが刈り取る麦、おまえが屠る羊、おまえが掘り出す鉄、おまえが流す血、おまえがかき集める罪、その半分は女王であるわたしのものだ。おまえがそう言ったんだぞ。

プリンキノポリ奪回戦で勝利を収めた銀卵騎 ...

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ぼくはもう、おまえの檻なんかじゃない。ミネルヴァのために、這いずり回ってでも生き延びて、戦う。そう決めた。いつかおまえを捕らえて、つなぎとめてやる。おなえなんかに喰われるものか。ぼくは――。

命運を喰らう《獣の烙印》を持つ ...

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命運がなんだ。神々なんて勝手に喰らい合って勝手に滅びろ。わたしもシルヴィアも、クリスも、そんなものに踏みつけられるために生まれてきたわけじゃない。

ミネルヴァの妹にして託宣女王であるシルヴィアのもとに守護騎士としてジュリオ ...

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ぼくは奴隷なんだろ。ミネルヴァのものなんだ。逃げるわけない。この先ずっと――その死を、喰らってやる。

周囲の人間の命運を喰らう《獣の烙印》をその身に宿した少年クリス。敵以上に味方にこそ、その存在を恐れられる彼は、その素性を ...