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鷹見一幸 Tag Archive
リセット・ワールド―僕たちだけの戦争
俺たちは人間の姿をした動物じゃないんだ!
未知のウィルスの大流行により、世界が崩壊して5年。残されたのは子どもたちのみ。秩序は失われ、思うがままに生きる大小のコミュニティの中でも、国家じみた体制を取る西東京共和国は活気に満ちているが歪んでいた。自らを目であり耳であると任ずる園山慎吾は、この地でひとびとの生活を知り、そして矢上という少女と出会った。
なんか、世界崩壊もののお話が結構読んでいるような気が。現代社会から、唐突に大人たちが消えてしまったら世界がどうなるかという if のお話。鷹見一幸らしい文章というか、相変わらず登場人物が雄弁にあらゆることを語ってくれています。どうにもこの書き方は慣れない。
所々『北斗の拳』ぽい雰囲気を感じるんですよね。今時の雰囲気ではない、古き良き時代の雰囲気。なのに、リアルさを出そうとして、あれやこれやを丁寧に説明してしまう──地の文でなく会話で──せいで、知識の展覧会みたいな感じになってますね。嘘くさくてもそれっぽい話の方が良いんだけどなあ。
この作品も、文明は退廃していく一方で、けれど、そこには残されている希望もあって、それをどうやって未来に繋げていくかが気になるところですが、次巻は様子見するかも。
しかし、ここまでスパムについて熱く語られた作品、他には知らないです。なんて、便利な食糧なんだ、スパム。幼女まで買えちゃうよ!
hReview by ゆーいち , 2008/03/27
- リセット・ワールド―僕たちだけの戦争 (電撃文庫 た 12-18)
- 鷹見 一幸
- メディアワークス 2008-03-10
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小さな国の救世主 〈5〉 オツカレ賢者の巻
今どき少年の英雄譚 完結!
リューカ姫、サラサ、シーデの3人が来日。観光と、取材を受けることを兼ねて初めて訪れた日本は、セリカスタンとは全く違った風景が広がっていて、久しぶりの龍也との再会もあって皆上機嫌。
某国の捨て身のテロ作戦が日本で密かに進行していたことに気付いたとき、自らの力のみでそれを阻む決意をする。
むー、4巻で終わっていても特に問題がない感じの最終巻。舞台を日本に移して、セリカスタンとは違った、治安と秩序が高く保たれた日本で、密かに進行するテロの脅威に、母国では一介の浪人生である龍也と、観光客に過ぎない3人娘が、個人として立ち向かうお話。
所々で国の上層部の官僚たちの、正義感に基づく超法規的な決断が語られたり、日本の警察機構についての饒舌な語りが入ったりと、もと警察組織に所属していた経歴を持つ鷹見一幸の独壇場? まぁ、この辺、やたらと美化されすぎてるような嫌いはありますが、お話の都合上仕方ないのかなあ。
龍也にしてもセリカスタンで学んだことが、日本での生活の中で忘れてるような部分があったりと、成長してきたのかなあと思ったら、これまでと同じような言動を繰り返したりと、ちょっとその辺は違和感。
相変わらず、敵となるキャラクターの行動が場当たり的でマヌケに見えてしまったり、どうにも危機感が感じられない展開ですが、所々で良いセリフとかはあったし悪くないのかなあ。
ただ全体的に見ると予定調和な物語になっていて、理想を高く語られたという印象が強く残ってしまいますけどね。
hReview by ゆーいち , 2007/08/18
- 小さな国の救世主 5 オツカレ賢者の巻 (5) (電撃文庫 た 12-17)
- 鷹見 一幸
- メディアワークス 2007-08
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小さな国の救世主 〈4〉 シャカリキ勇者の巻
萌えキャラで世界にアピールというこの発想がすでに予想の斜め上。というか良いのかこんなんでと思いつつも、なんとかなってしまうステキな世界。
主人公にはこれといった特技もないのに、周囲の人間がこの上なく有能なので、ちょっとしたひらめきと意表を突いた作戦で最大戦果が挙げられてしまう痛快・ご都合・お約束さ加減がすごい。むしろ、敵方のキャラ立ちのなさと、後半に行くにつれた加速度的に増すへたれ具合が涙を誘います。
前巻から1年の経過で、主人公もそれなりに成長してるようだけれど、やってることが変わらない。精神的な部分での成長加減は見て取れるんだけれどね。
しかし、またしても内戦に巻き込まれたというのに、この国にあるはずの日本大使館の動向がまったくないのはどういうことなのか。「またお前か」的に華麗にスルーされたのでしょうか(^^;
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小さな国の救世主〈3〉いまどき英雄の巻
読了。
ここで終わっていればきれいな構成だった気がすると、次巻以降を読んだときに思いそうな結末でした。これ以上の展開は蛇足になりそうな雰囲気なんだけどなぁ。
ということで、あれよあれよという間に、国を救ってしまったラッキーボーイのお話の一区切りとなる巻でした。ストーリーが進むにつれて、主人公が他人を頼りにすることから、自分で考え、行動するというように成長してきたという部分の描写は良く伝わります。たかだか2ヶ月で、そこまで変化するものかというツッコミはありそうですが。
基本、性善説に則って、他人を説得しようとする主人公の言動がきれいすぎて、長いこと対立を続けてきた複数部族の意思を統一するほどのちからがあるかどうかの評価を下すのは難しいですね。姫巫女さんの助力もあってぎりぎりで乗り切った感もあり、その点においてのみご都合主義とかお約束主義とかの語が頭をもたげてきます。まぁ、それはこれまでの展開全体にもいえることなんですが。
本来なら3巻で完結するといった物語が、膨れあがってしまってるようなんですが、さすがに倍になることはないと思います。次巻でそれこそ大団円を迎えてくれることを期待。
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小さな国の救世主〈2〉 おざなり将軍の巻
読了。
相変わらずの平和ボケっぷりで、現実にそこにある驚異から目を逸らしつつも、なんだか上手く世渡りしてしまう主人公のお話。前回は2chで機転を利かせ、今回はIRCから知恵を得る、と。一介の学生が絞れる知謀なんてたかがしれてると思いつつも、ご都合主義でとんとん拍子に良い方向へ進んでるような。実際、現行政権の行ってる非道は看過できないにしても、方向間違えて泥沼内戦状態が続くくらいなら一気に統一された方がマシだと作中でも語られてますが、政権トップの器が知れてるので、終盤で裏切りフラグも立った模様。
万能でない主人公が、周囲の協力を得ながら苦難を乗り越える展開は好きですが、やはり主人公の魅力がやや欠けなのが惜しいですね。ヒロインのリューカ姫との関係も、受け身だし自分から何かを変えていこうと考えられるようになるまでは、もう一皮むけないといけないということでしょうか。
しかし、やはり現代の架空の国家を舞台にした「日帰りクエスト」という印象は拭えないなぁ。これはこれで面白いんですが。
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