読書感想– category –

ごめんね。それから、今までありがとう。 「いま敵じゃないひとは、いつか敵になるひと。まだ気づいてないだけだよ……」 葬儀屋の蘇りによる影響はまだまだ続く。蒼衣に復讐を誓う少年は、自分も死ぬ覚悟で蒼衣を苦痛の海へと沈めていく。遠くなりかけた視...

皮肉が利いていると思わない? 私はここが好きなのよ。この人間の、どうしようもなく愚かで、夢見がちで、そのせいでどうしようもなく皮肉なところがね。 “――彼女の髪に、触ってみたい……” 少女が歩道橋を登り、階段の一番上に、ぺた、と差し掛かった時。突...

天下無敵の幸運を、『炎髪灼眼の討ち手』――シャナ “徒”の理想郷『無何有鏡（）』創造を巡り、“祭礼の蛇”の代行体・坂井悠二と、フレイムヘイズ『炎髪灼眼の討ち手』シャナが、刃を交えていた。 その渦中、琥珀色の風が吹いた。 吉田一美が、宝具『ヒラルダ...

わたし、魔法使いになってから、ずっと思ってたんですよ。神サマってひとを、ぶん殴ってやりたいって。 魔法使いが公然となった日常、世界の混乱は収まらない。天盟大系の戦闘旅団（）と電車に乗り合わせてしまった寒川紀子は誘拐され、奪還のために旅団を...

さらばだ、ただの後輩よ。先輩として、お前が幸せな学園生活を送れるよう祈っておるぞ。 桜咲く四月。大秋高校にも新入生が入学してくる。フィアも晴れて進級して先輩になり、すっかり浮かれ気分に。 不良巫女・千早&伍鈴たちとも再会し、さらにはやたらと...

あなたの好きなライトノベル作品を投票してみませんか？ ブログやサイトをお持ちであれば、どなたでも参加可能です。 ということで、私も参加してみます。 2010年下半期……というか、通年で本をあまり読めていないのですが、その中でもお気に入りな作品を投...

……じゃあ、逃げられないよ。俺が彼女のためにやったことを――その思いを――一時の気の迷いになんかに、できない。できるわけない。 きっと、浅井は自殺したんだとおもう。 私は呪い殺されるなんてやだ。 ぜったい耐えられない。 だから死ぬことにする。さよ...

俺とおまえ、二人ならやれることは倍になる。人間とアポストリの共存も、おまえが評議員になる夢も、俺達二人の日常も。全部全部手に入れられる。だから――。俺を手伝え、葉桜。俺は俺の義務を果たす。だからおまえはおまえの仕事をしろ。 水無瀬率いる“水...

今は確信しています。あなたがたの神々の力はみな、けっきょくのところ、人の心にしか触れられない。どれほどの力であろうと、人の心の中だけに働くものです。ならば――。ならば、人の心は、いつか必ずそれを超えます。 大陸は戦乱に包まれた。「――蹂躙せよ...

わかったか、護士ってのはお姫様のピンチに助けてくれる騎士なんかじゃねえ。そこに居合わせた奴がいつだって踏ん張るしかねぇんだよ。それが護士で、それが人間てもんだろうが! 「守るんじゃなく、一緒に戦う。……それが僕の新しい戦い方だから」 仲間と挑...