灼眼のシャナXV

2008年8月9日

stars 本編進まなきゃなあ……な第15巻 これは延命措置?

1901年。ハワイ諸島におけるフレイムヘイズ活動拠点・外界宿壊滅の原因調査のために遣わされたサーレ・ハビヒツブルグとキアラ・トスカナ。そこに待ち受けていたのは、紅世の徒の組織[革正団]とそれを率いる“征遼の睟”サラカエル。未だ多くの人間の知り得ない「この世の本当の事」を知らしめるという得意な思想の元、活動を続ける[革正団]に翻弄されつつも核心に迫っていく。

14巻の引きから生殺し状態が続きますが、番外編です。プロローグとエピローグで、本編のキャラクターがほんの少し登場しますが、プロローグはともかく、エピローグに至っては時間進んでないし……。まぁ、今まで不明だった“銀”にまつわることとか、執拗に狙われる零時迷子の使用目的とか、そんな設定の一部が明かされはしましたが。

今回のエピソードで、出てきたキャラたちがどのように関わってくるか分からないけれど、名前だけ知られていたサーレや新たな“極光の射手”キアラを登場させたって事は、今後の本編でも出てくるということなのかなあ。ストーリー的にはキアラの成長と、紅世の徒の犠牲になることや、フレイムヘイズになることによる、人間社会からの根源的な隔絶と、そこから生まれる悲劇、そんなところ。重いんだけど、先が読みたいという欲求の方が勝って、あくまで消化試合的に読み進めることしかできなかったなあ。
別に番外編を挟み事が悪いわけじゃないけど、1巻使うには冗長な部分が多かった印象かなあ。

ま、とにかくとっとと16巻を出せってことです。

hReview by ゆーいち , 2007/08/19

灼眼のシャナXV

灼眼のシャナ 15 (15) (電撃文庫 た 14-20)
高橋 弥七郎
メディアワークス 2007-08