オレを二つ名で呼ばないで!〈3〉

このページは約 4分17秒で読めます。

stars ――さあ、驚きとワクワクに満ちた学園生活を、みんなで取り戻しましょう。

オレを二つ名で呼ばないで! 3 書影大

部活動対抗戦で立派な成績を残したツナ研一同は、神加茂学園の代表として、他の能力試験校と共同で開催される「二つ名サミット」へ招待された。他校のアイドル学園生のミニライブや、学会顔負けの二つ名勉強会を物見遊山気分で見学する新たちだったが、生徒間の交流と期末試験を兼ねたタワーダンジョン攻略ゲームの最中、突如二つ名システムの暴走が始まった……。
学園バトル・アクション第3弾!

ついに始まる「二つ名サミット」。神加茂学園以外の能力試験校の生徒たちも登場し、一気に賑やかになるかと思いきや、結局は主人公たちの引き立て役に……。さすが、神加茂学園、レベルが高い、きたない!

そんな感じで、イベント満載な第3巻ですが、前巻の滑りまくった妙なスポ根ネタが出てこなかったせいか面白かったですよ。いや、前回がイナイレだキャプ翼だ思っていたら、今回はドルアーガだったみたいな展開ですが、能力を使った超次元スポーツよりも、ある意味、異能をまっとうに使うこういうバトル展開の方が、派手な能力は映えますねー。主人公は他者の実力を底上げする、影の薄い役回りかと思いきや、彼自身の人望と隠されていた(?)優秀さがついに発揮され始めたこともあってか、だんだんと俺TUEEE!系になりつつありますね。

でも、彼、新の自己評価の低さが作中の他者らかこのエピソードのように指摘され、そしてまたそれが彼の枷となっているような流れになるとは想像していなかったんで、こんな風に、ハーレムの主の位置に知らずに納まっている主人公に対して、それを指摘できる理解者の存在というのは、貴重だなあとも思えますね。新の場合は、女の子だけでなく、男子からも好まれるようなキャラ付けされてるせいか、もはやカリスマの塊となりつつある気もしますが。

前巻で二つ名サミットにおいてなにやら不穏なことを企んでいたような天堂会長、そのままラスボス化しちゃいましたねえ。彼は彼なりに、大人の思惑で作られている能力試験校という仕組みに対しての不審を訴えたかったんでしょうけれど、その方法と根回しが下手すぎるのと、彼自身のラスボス力が足りないせいか、せいぜい三下扱いがいいところなんて印象に。そして、妹の美美たん好きすぎでしょう、このシスコン会長、引くわあ。そういう風に、ただただ悪役になることもできず、逆に主人公の見方になることもできない微妙な扱いだった彼も、晴れて退場? さらに舞台の裏側に沈んでいくような感じでしたが、再登場の機会はあるのか……? まぁ、終盤の流れを見ると、「くくく、奴など我ら生徒会幹部連の中でも最も小物!」的な、むしろ彼こそが噛ませ犬役を押しつけられたような感もありますが、この先もこんな面倒ごとにツナ研は巻き込まれていくのでしょうかねえ。

次に白羽の矢が立てられたのは、ようやく新の幼なじみとしての立ち位置を意識し始めたようなヒロイン(?)瑞帆。何でもそつなくこなす完璧超人として描かれながらも、実際は新においていかれないように必死に努力していたという健気な少女。彼女が新のために引き出そうとする力は、果たして本当に新が望むものなのかどうか。希有な能力を秘めていそうな瑞帆にも、ついに本格的な見せ場がやってくる?

まぁ、そんな物語の盛り上がりも大事ですが、やはりここは新の周囲の人物たちが、彼に好意を向けているということが明確に指摘されたことに注目。もはや知らぬ存ぜぬ、え、なんだって? では通りませぬ。好意と恋愛の間に溝は横たわっていても、結局本当に特別な位置に付けるのは、やはり、一人。仲良し空間で少しずつ仲間を増やしてきたツナ研にも、恋の嵐が吹き荒れ始める……かも!

hReview by ゆーいち , 2013/06/01

    スポンサーリンク

    Trackback URL

    No Trackback to オレを二つ名で呼ばないで!〈3〉

    Still quiet here.

    Comments are closed.