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橋本紡 Tag Archive
半月―山本ケイジ画集
- 2006-12-30 (土)
- ライトノベル
『半月』関係の未見のイラストもカラーで収録されていて大変よろしいのに、さらに橋本紡の掌編「花冠」がもう素晴らしい。短編集で終わったかと思ってたお話の続きが見られたことがなんとも嬉しいじゃないですか。描き下ろしのイラスト数点も『半月』の雰囲気を良く残していて、いや、もう、うわぁ……。
価格的には結構お高い一冊ですが、良かった良かった。
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半分の月がのぼる空〈8〉
これにてシリーズ完結の短編集。7巻から引き続きの「雨」の展開が幸せすぎて目眩がする。切り取られた日常の一部であっても、そこで交わされた心も、会話も、笑顔も、全てが輝いてます。青春万歳。
実際のところ、興が乗ってこのボリュームになったんだったら、7巻を「雨」以外の短編集にして、8巻をこのエピソードできれいに締めてほしかったかな。
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半分の月がのぼる空〈7〉
番外編ということで、本編から切り取られたほんの少しの時間を描いた短編集。
いや、ホントこういう作品がラノベで出てくるのが面白いというか。事件らしい事件なんてなくて、登場人物の日常と、彼らが経験した過去と現在を淡々とつづるだけで、一本のストーリーになって、面白いんだから。
文化祭のエピソード『雨 fandango』が前後編なのはアレですが、他の短編も心に染みるというか、感傷を誘われるというか、ちょっといい話で静かな余韻に浸ることができる良作かと。猫缶の話がああいう展開を見せるとはねー。
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半分の月がのぼる空〈6〉
ただただ続く、平穏な日常。高校生の彼らの時間はいつまでも続くようで、その岐路は目の前に迫っていて。
冒頭からの裕一と里香と、仲間たちの何気ない日々の会話の一つ一つが、とても貴重なもので、そのためだけに本巻を書いたという作者氏の言葉が真であるということが自然に感じられる優しい風景ばかり。
そんな中でも、夏目の口を借りて突きつけられる、里香に残された時間の短さに気付かされ、否応なく覚悟を迫られる裕一の気持ちの揺れ動きに共感してしまうと、逆に思い気持ちにもなってしまいますが。
病院という場を舞台に出会った裕一と里香の物語は、一応のハッピーエンドで幕を閉じた感じです。それでも、里香の時間、東京への憧れより、彼女に寄り添うことを選んだ裕一の選択、それぞれの道を選び始めた、彼らの仲間たちの思い。
本編の最終巻となる本巻で、ようやく寝具以外の服を纏い、表紙を飾った里香の姿と笑顔は、それこそ誰もが望んだ幸せの形の現れなのだと、感慨深く思うのです。
変わらないようで、少しずつ積み重ねていく日常を、手を取り合い歩んでいく二人の姿がいつまでも色褪せないことを願いつつ。
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半分の月がのぼる空〈5〉
事実上の最終巻。残りのエピソードは、おそらくは終わりを描くため? 裕一と里香の、当たり前な日常は、薄氷を踏むような危ういバランスの上に成り立つものであり、これまで裕一はそれに気付いてるつもりで気付いていなかったのでしょう。夏目の手により連れられた先で出逢った老夫婦の生き方は、恐らくはこれから歩むであろう未来の、最も幸福な形の一つ。日常を守るために犠牲にしなければいけないもの、耐えなければいけないもの、それを真に理解し、乗り越えていけるかどうかというのはこれからも問題であり、幼すぎる二人に容易に出せる答えでもないでしょう。
あぁ、それでもエピローグの不器用なキスも、精一杯考えた告白も、約束を誓う言葉も、それ自体が奇跡のような巡り合わせと幸運の果てに実った思いであるならばこそ、この上なく尊い一瞬であり、失われることのない記憶の一つとなるのでしょう。
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