読書感想– category –
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灰色のアイリス〈3〉
読了。 うあああああああ、なんじゃこりゃあ。のっけから大崩壊。そのまま大変な虐殺ショーに突入したかと思ったら、主人公サイドの被害も尋常じゃないし。彼我の戦力差は圧倒的じゃないか! ということで、容赦なくこれまでのレギュラーキャラが死亡したり... -
灰色のアイリス〈2〉
読了。 良い感じに壊れたキャラが、新たな驚異として登場。ホント壊れてる。 前巻のラスボスだった美木響二は目的も何もはっきりとしないまま退場してしまったので、逆に彼への復讐を目的とした、彼の実子の兄妹の行動原理は、単純だけどわかりやすくて良... -
灰色のアイリス
読了。 数年前の作品だけに、物語の設定がやや古くさい感じがするのは置いておいても、人死にすぎです。終盤の怒濤のような人員整理は展開の早さも相まって、やや置いてけぼりの感。 むしろ、この終わり方で次回以降どういうふうに話をするかと思ったら、... -
吸血鬼のおしごとSP―The Days Gone By
読了。 過ぎ去りし日々。あぁ、本来ならこういうテイストのお話だったんだよなぁという短編集。まぁ、一部、亮史と上弦の過去話であり、魎月であった頃の化け物然とした彼の姿を見ることもできるのですが。 話的には、物語の方向性が大きく変わったように... -
吸血鬼のおしごと〈7〉The Style of Mortals
読了。 なんというか、富野チックな終幕。死んだり壊れたり、日常に戻れたレレナですら、失ったものの大きさに、これまでのような生活は望むべくもなく。寄り添うべき人たちを亡くしたレレナの、これまでの成長過程そのものが物語の本質であったかのような... -
吸血鬼のおしごと 〈6〉The Style of Association
読了。 攫われたレレナを奪還すべく『組織』本拠地へ乗り込んだ亮史の戦い、というか一方的な殲滅戦。 その前段の舞の健闘や、囚われたレレナと『組織』側の良心・白宮との交流など、多少息抜きとなる描写もありましたが、他はひたすら重苦しくて疲れます... -
吸血鬼のおしごと〈5〉The Style of Master
読了。 黒作家鈴木の本領? 噂に聞いていたのよりはショックが少なかったのは覚悟していたからなのか、これよりもよほどきっつい作品を経験済みだからなのか。 理不尽なまでの暴力に晒されて折れるレレナの心。 吸血鬼としての衝動に突き動かされた亮史の... -
吸血鬼のおしごと〈4〉The Style of Mistress
読了。 各キャラクターの掘り下げが終わり、亮史の過去が明らかになるのと同時に訪れる『組織』と上弦。 端から見ると痴情の縺れでしかないのに、命のやりとりにまで発展してしまう過激さが、上弦の情念と嫉妬の深さを伺わせます。 人間として生きることを... -
吸血鬼のおしごと〈3〉The Style of Specters
読了。 レレナと舞の愛憎劇が(・∀・)イイ!! というか、すでに舞の一方的な思いこみで亮史を巡った三角関係に亀裂が生じているというか。 レレナはまだ肉体を保ち、現実にとどまっているのに対し、舞はともすれば消えてしまう幻のような存在。生前の境遇の... -
吸血鬼のおしごと 〈2〉―The Style of Servants
読了。 これはとても良いものだー。 人の道を外れてしまったレレナや舞の、口外できない葛藤は切ないし、かつての本性を取り戻していく亮史の、敵対するクイナに見せた冷酷さにぞくりとしたり。早くもコメディ要素が揮発となり始めてるこの展開は非常に好...