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優しい雨のように
窓を雨が叩いています。 静かに。 優しく。 あなたのように。 冷たい雨に打たれて。 ひとり、凍えていた私。 あなたを待ち続けて。 ひとり、凍えていた私。 ありがとうございます。 約束、守ってくれて。 もう一度、私に逢いに来てくれて。 嬉しかったです... -
季節が巡り、そしてまた……
あのね。 朝も。 夜も。 いつでも……。 幸せなの。 ずっと。 側にいてくれるから。 ずっと。 笑っていてくれるから。 あったかいの。 ずっと。 側にいてくれるから。 ずっと。 笑っていてくれるから。 だから。 澪はね。 澪もね。 笑っていられるの。 ずっ... -
その日を待ちながら
『夢を見ていた』 『とても仲のいい姉妹の夢』 『姉は、誰よりも妹のことを可愛がっていた』 『妹は、そんな姉が大好きだった』 『一緒の制服に身を包んで……』 『同じ学校に通って……』 『暖かい中庭でお弁当を広げて……』 『そして、楽しそうに話をしながら... -
冬空の下、あなたと……
TKSさんより寄稿いただいた、Kanon SSです。 冬空の下、あなたと…… 「なぁ……栞……真冬にアイスクリーム食べて、寒くないか?」 祐一さん、あなたはそう聞くけれど これまで独りだった私 心が寒くて 本当に凍えそうで 笑顔を忘れ... -
『ずっと大好きなままでいて』
夢みたいだよ。 今、こうしてキミと同じ時を過ごしているなんて。 もう、こんな風に君の温もりを感じることなんてできないと思っていたから。 嬉しいよ。 とっても。 幸せだよ。 誰よりも。 だから。 ずっとずっと。 ボク、キミのこと好きでいられるんだよ... -
『星夜の夜想曲』
『星夜の夜想曲』 夜、ふと目を覚ましました。 夜明けにはまだ時間のある薄暗い闇の降りた部屋。 カーテン越しに見える微かな明るみは、雪の白さ? 街灯の灯火? うっすらと室内に差し込む光は、月の煌めき? 星の瞬き? 幻想的な、寂しそうな、冷たい光... -
『モーニングコールはわたしから』
ん……。 ぽかぽか。 ふわふわ。 あったかいよ。 気持ちいいよ。 お日さまの匂い。 そして。 わたしの大好きな……。 -Short Short Happiness- 『モーニングコールはわたしから』 わ。 今日はずいぶんと早起きだよ。 どうしたんだろ? 祐一より早く起きるなん... -
『らんちたいむ狂想曲』
ごく普通の日常がそこにあるはず……だった。 「祐一さ~ん」 教室に響く、澄んだ声。 オレに浴びせられる好奇と羨望、そして妙に殺気立った視線の雨あられ……。 「早いわね」 「早いね」 「早いぞ」 「……ぐぁ」 見事にハモった三つの声に俺は呻くしか出来な... -
あかりちゃん、浩之ちゃんとしっぽりする
春日ているさんから寄稿いただいた、ToHeart SSです。 あかりちゃん、浩之ちゃんとしっぽりする しとしとしとしと……。 お昼過ぎから降り出した雨。 そんなに強く降ってるわけじゃないんだけど、何だか気が滅入るのよね。 今日のお空は曇り空。 ... -
空を見上げて
空を見上げて 「ほらほら、浩之ちゃん~。綺麗だね~」 「ああ」 「もうちょっとで頂上だよ」 「おう」 「えへへ~」 「しっかし、元気だな、あかり」 「うんっ」 「ま、あとひと頑張りしますか」 「うん、頑張ろうね、浩之ちゃん」 § それは何気ないあか...