その日を待ちながら

『夢を見ていた』
『とても仲のいい姉妹の夢』
『姉は、誰よりも妹のことを可愛がっていた』
『妹は、そんな姉が大好きだった』
『一緒の制服に身を包んで……』
『同じ学校に通って ...
冬空の下、あなたと……

TKSさんより寄稿いただいた、Kanon SSです。
冬空の下、あなたと……「なぁ……栞……真冬にアイスクリーム食べて、寒くないか?」
祐一さん、あなたはそう聞く ...
『星夜の夜想曲』

『星夜の夜想曲』
夜、ふと目を覚ましました。
夜明けにはまだ時間のある薄暗い闇の降りた部屋。
カーテン越しに見える微かな明るみは、雪の白さ? 街灯の灯火?
うっすらと室内に差し込む光は、月の煌めき? ...
『らんちたいむ狂想曲』

ごく普通の日常がそこにあるはず……だった。
「祐一さ~ん」
教室に響く、澄んだ声。
オレに浴びせられる好奇と羨望、そして妙に殺気立った視線の雨あられ……。
「早いわね」
「早 ...
『the Worth』

雪が綺麗ですね。
こんな落ち着いた気分で雪を見上げるなんて、すごく久しぶりです。
これも、あなたのおかげですね……。
祐一さん。
-Short Short Happiness-
夢の終わり、そして……

『夢』
『夢が終わる日』
『雪が、春の日溜まりの中で溶けてなくなるように……』
『面影が、人の成長と共に影を潜めるように……』
『今……』
『永 ...
降り積もる雪の中で、柔らかな温もりに抱かれて

「――あ、雪……」
ふと見た灰色の空から緩やかに舞い降りてくる白。
黒板を叩く先生のチョークの音だけが冬の厳しさとは程遠い穏やかな教室に響いていた。
何年経っても変わらない冬の訪れを、今年も同 ...