美坂栞– tag –
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Kanon
その日を待ちながら
『夢を見ていた』 『とても仲のいい姉妹の夢』 『姉は、誰よりも妹のことを可愛がっていた』 『妹は、そんな姉が大好きだった』 『一緒の制服に身を包んで……』 『同じ学校に通って……』 『暖かい中庭でお弁当を広げて……』 『そして、楽しそうに話をしながら... -
寄稿作品
冬空の下、あなたと……
TKSさんより寄稿いただいた、Kanon SSです。 冬空の下、あなたと…… 「なぁ……栞……真冬にアイスクリーム食べて、寒くないか?」 祐一さん、あなたはそう聞くけれど これまで独りだった私 心が寒くて 本当に凍えそうで 笑顔を忘れ... -
Kanon
『星夜の夜想曲』
『星夜の夜想曲』 夜、ふと目を覚ましました。 夜明けにはまだ時間のある薄暗い闇の降りた部屋。 カーテン越しに見える微かな明るみは、雪の白さ? 街灯の灯火? うっすらと室内に差し込む光は、月の煌めき? 星の瞬き? 幻想的な、寂しそうな、冷たい光... -
Kanon
『らんちたいむ狂想曲』
ごく普通の日常がそこにあるはず……だった。 「祐一さ~ん」 教室に響く、澄んだ声。 オレに浴びせられる好奇と羨望、そして妙に殺気立った視線の雨あられ……。 「早いわね」 「早いね」 「早いぞ」 「……ぐぁ」 見事にハモった三つの声に俺は呻くしか出来な... -
Kanon
『the Worth』
雪が綺麗ですね。 こんな落ち着いた気分で雪を見上げるなんて、すごく久しぶりです。 これも、あなたのおかげですね……。 祐一さん。 -Short Short Happiness- 『the Worth』 時間が経つのを忘れてしまうくらい、この一年は早かったです。 本当... -
Kanon
夢の終わり、そして……
『夢』 『夢が終わる日』 『雪が、春の日溜まりの中で溶けてなくなるように……』 『面影が、人の成長と共に影を潜めるように……』 『今……』 『永かった夢が終わりを告げる……』 『最後に……』 『ひとつだけの願いを叶えて……』 『たったひとつの願い……』 『ボク... -
Kanon
降り積もる雪の中で、柔らかな温もりに抱かれて
「――あ、雪……」 ふと見た灰色の空から緩やかに舞い降りてくる白。 黒板を叩く先生のチョークの音だけが冬の厳しさとは程遠い穏やかな教室に響いていた。 何年経っても変わらない冬の訪れを、今年も同じように特別な感慨も抱かぬまま、私は黒板を一瞥...
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