妹の死で停滞していた主人公が、歩き出すまでのお話。作中で描かれた、妹が生き返るという奇跡をさしおいても、いずれは同じ結論にたどり着いたかも知れないけれど、果たされなかった妹の願いを主人公に自覚させることで、一気に自立させたかのような印象。流れとしては、この作者さんらしく非常に淡々として、目を見張るような素晴らしい描写とかはないものの、会話が絶妙で、登場人物たちの機微をすら暗に想像させられてしまいます。巧い。
結局は、肉親と他人との明確な線引きを認識し、妹の死を自分なりに昇華するという結末でしたが、そこまでのおとぎ話のような優しい物語は、なかなか良いものですね。
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