SHI-NO 支倉志乃の敗北

このページは約 1分54秒で読めます。

stars 第2部スタート 志乃の内面の変化が語られるミステリ風味(?)な物語

僕の退院祝いの帰り、先輩からもらった、画家・九瑠夜明日の個展のチケット。その個展で出されたクイズに正解した志乃は、保護者代わりの僕を伴って、九瑠夜明日のアトリエへ招待される。気むずかしげな九瑠夜明日。滞在に気乗りしない志乃。すったもんだの末、一泊することになった九瑠夜邸で、事件は起こる。

シリーズ第2部の開幕。という割には、展開に大きな変化は感じられず、どちらかというと今後の展開への橋渡し的なエピソードに思います。

山奥にある隔離された邸宅。電話も車も使えない陸の孤島状態。そこで起きた惨劇。ミステリの定番的な要素を盛り込んでおきながら、事件の解決に至らないという反則技。推理するより感じろと言うことみたいだけれども、ならばミステリのフォーマットを使うことなく志乃の変化を描いて見せてほしかったかなあ。

そんなわけで、僕と志乃の関係が変化の兆しを見せた物語。女の子らしい機微を見せるようになった志乃の中にある、僕に対する思いのウェイトがどんどんと膨れあがって来ているよう。それは志乃という存在にとっては不要なものかもしれないけれど、すでにそれを切り離すことはできないくらいに深い関係になってしまっているような感じ。すでに手遅れ。

エピローグで僕が思いだした過去の情景。それが夢なのか現実なのか判然としないながらも、ふたりがふたりでいるためには決して無視できない何かが、語られていない過去に、そしてこれから語られる未来にあるということは間違いなさそうです。

hReview by ゆーいち , 2007/11/18

スポンサーリンク

One Trackback to SHI-NO 支倉志乃の敗北

booklines.net
booklines.net 2007年11月18日 at 9:26:14

[上月雨音] SHI-NO ―シノ― 支倉志乃の敗北

先輩から貰ったチケットで、志乃ちゃんと個展に行ったら、クイズに当たって、画家のアトリエを訪れることになってしまった。せっかくなのでと、山奥にある九瑠夜明日先生のアトリエ…

0 Responses to SHI-NO 支倉志乃の敗北