Home > Tags > ゼロの使い魔
ゼロの使い魔 Tag Archive
ゼロの使い魔〈17〉 黎明の修道女〈スール〉
さあ、取り戻しに行こうじゃないか。きみが手に入れるべき世界を。
大きな力を持った謎の二人組の刺客から辛くも逃れることができた才人。しかし、相棒のデルフは失われ、アンリエッタとの秘め事を目撃されルイズもまた彼の前から姿を消した。失意に落ち込む才人をシエスタは叱咤激励し、行方も知れぬ彼女を捜すための背中を押す。一方のルイズは、帰る場所を失い、あてどなく旅を続け、そしてとある宿場町でジャネットと名乗る少女と出会う。
ルイズとデルフという存在を失くしてしまうと、英雄と呼ばれようと結局のところ才人は年相応の少年に過ぎないのか。精神的な支柱が砕け、自分の迂闊さとふがいなさと不誠実さゆえに大切なものを手のひらからこぼしてしまった才人が悩んで悩んで苦しむお話。
着々と力を付け、地位を築いてきた才人を快く思わぬ貴族たちの思惑があらゆる方向から彼を苛んでいるかのよう。元素の兄弟というかつてない強敵しかり、ばれればいろいろな意味で致命傷となるアンリエッタとの関係しかり。そんな複雑な境遇となった才人の隣にルイズたちがいない、それがどれだけ心細いのかということを、今回のエピソードで嫌でもかと描かれた感じですね。
まぁ、今回のルイズの決意については、才人の浮気という言い訳のしようもない一方的な裏切りが原因ではありますが、これまでの彼女のような、才人への怒りをひたすらにぶつけるというストレートな表現じゃなく、静かに身を隠すというところにルイズの中で大きく膨らんだ才人への想いというものが感じ取れますね。悩み苦しんで、それから彼のために自らの身を引くという選択は、これまでのルイズの幼さの残る独占欲からくる嫉妬とは一線を画するような女としての感情が伺えました。だからこそ、そんな苦悩の末の逃避行と、そして、さらなる懊悩の果ての再会といった今回の展開は、だからこそお互いの繋がりの強さをさらに確認するという結果になってるとも思いますが。
終盤の元素の兄弟・ジャックとの対決で見せたルイズの大きな力は、精神的な彼女の成長の証でしょうね。圧倒的じゃないか! 彼女の帰還と共にようやく自分の強さを取り戻すことのできた才人。どちらが欠けてももはや自分ではいられない、そんなふたりの絆が見せた逆転劇でしたね。あとは相棒のデルフが復活してくれれば……。
一方、物語はこれからまたしても大きく動こうとしている模様。タバサの代わりにガリアの女王の地位を得たジョゼットの存在によって、いったんは収まったかに思えた聖地奪還の戦いが再び勃発しそう。タバサとうり二つのジョゼットの登場によって、自体はさらに混迷し、そして彼女の代わりに幽閉されることになったタバサのこれからはどうなってしまうのか? タバサもまた運命に弄ばれるように次から次へと苦難を与えられてますね。
ああ、しかし、それにしてもアンリエッタの女の顔はなんて魔性。こと、才人のことになると我を忘れたかのように彼に拘泥するのは本気なのか、あるいはただの逃避なのか。自分の選択を後悔しないと言いはしても、彼女の行動次第で国は大きく傾くだけに、自分のためにも国のためにも自重するという選択は彼女の中にはないのでしょうか。エピローグでルイズとの本気の罵り合いとかで少しは発散できたろうけれど、また時間が経つと才人に依存してしまいそうな危うい女王さまですからねえ。
それでも、最後の才人とルイズの睦み合いはまた、これまでとは違った深い愛情を感じたりと、単なるいちゃいちゃから一歩も二歩も進んだ関係になってて良きかな良きかな、なんですが。
hReview by ゆーいち , 2009/07/06
- ゼロの使い魔 17 黎明の修道女〈スール〉 (MF文庫J)
- ヤマグチノボル
- メディアファクトリー 2009-06-25
- Amazon | bk1
- Comments: 0
- Trackbacks: 2
タバサの冒険 3―ゼロの使い魔外伝
で、あんたはどうするんだい? ヴァルハラとやらに逃げ込むかい? でも、もし……、戦うつもりがあるんなら、“狩り”のしかたを教えてやるよ。
タバサを主人公に本編の裏側を描く外伝第3弾。かつて王女として幸福な日常を送っていたシャルロットが、王位を巡る陰謀に巻き込まれ、家族と地位と、その名を失うことになるお話が明かされます。
重い、重いよ。本編は現状、バカップルな主人公たちにも新たな試練が訪れてきてますが、こちらの主人公のタバサは、そのずっと以前から、誰にも頼れない孤独な戦いを、自ら選び自らに課してきたという事実はなまなかなものではないですね。
最初の任務で放り込まれた魔獣が巣くう森で生まれた出会いと別れ。自分と似た境遇にあった彼女の生き様を見て、彼女の言葉と行動から自分が何をすべきかを学んで、年端の行かないシャルロットが心を凍らせ、タバサへと変わっていくその過程は淡々としているようで、実際は過酷なものでしたね。
そんな彼女が、ようやく自分自身を取り戻せそうな時期が訪れてるわけですが、才人への無自覚な想いに戸惑ってみたり、才人といつも一緒にいて相思相愛なルイズへ小さな嫉妬を覚えてみたり、予想外のイベントで密着したり肌を見せてしまったりで少女らしい恥じらいを浮かべてみたりと、年相応の心の動きが見られるようになったのは喜ばしいことでしょうね。
とはいえ、また彼女は政治の舞台へ駆り出されて、新たな策謀の渦中に囚われてしまってるわけですが、タバサが彼女自身の望む幸せを手に入れられる日が、いつか訪れることを望みますね。
hReview by ゆーいち , 2009/05/02
- ゼロの使い魔外伝 タバサの冒険3 (MF文庫J)
- ヤマグチノボル
- メディアファクトリー 2009-03-25
- Amazon | bk1
- Comments: 0
- Trackbacks: 1
ゼロの使い魔〈16〉ド・オルニエールの安穏
戦は大変ですけど、敵がはっきりしていますから。でも、平和なときは厄介です。何が敵で、何が味方なのか、さっぱりわかりませんからね。
ガリアとの戦争で大きな殊勲を上げた才人たち水精霊騎士団は、その功績をたたえられた。才人はアンリエッタから特別な報償を下賜され、そして今や平民から貴族へと成り上がった彼は市民の間で人気がうなぎ登りとなっていた。そんな中、才人との新しい生活を始めようとするルイズだったが、自分は才人にとってふさわしい女の子かどうか迷いが生まれていて……。
閑話休題的なエピソードと思っていたら、終盤で大きな動きが起きましたよ?
対ガリア戦も集結し、ロマリアの野望をくじいたかと思いきや、こんどは自分が身を置くはずのロマリア内部でも様々な陰謀が渦巻き始める予感。出る杭は打たれるを地で行く流れ、目に見える敵と剣を交えれば良いという分かりやすい戦いから、誰が敵で誰が味方か分からない権謀術数渦巻く大きな流れに才人たちは飲み込まれてしまうのか?
もはや正妻といっても過言ではないくらいにルイズとの仲を深めている才人だけれど、相変わらず誘惑多いわ、うっかりと地雷を踏むわで、ふたりの蜜月はまだまだ遠い? ってかいちゃつき具合のバカップルぶりだとか、特殊すぎるプレイ(笑)とかでお腹いっぱいな感じですけれどね! なんとなく、立場が逆転してしまったふたり、才人に対して自分と釣り合うようになれと見下していた彼女が、いつの間にか、その立場が逆転して才人を追いかけるような関係になっているのが面白いかな。これからルイズは遠くへ行きそうな才人の隣に立つために、悩んで苦しんで戦って、答えを出して行かなきゃならないんでしょうね。
で、次なる展開の幕開けを予感させる新たな敵の登場と、新たな虚無の担い手となりそうな存在の登場。ヒーローものお約束のパワーアップ前の挫折だと思いたいけれど、才人にとってある意味最も身近な相棒の身に起きたアレはどんな風に収拾付けるのやら。大ダメージ間違いなしでしょ?
hReview by ゆーいち , 2009/04/18
- ゼロの使い魔 16 (16) (MF文庫 J や 1-19)
- ヤマグチ ノボル
- メディアファクトリー 2009-02
- Amazon | bk1
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
ゼロの使い魔〈15〉 忘却の夢迷宮
おれは単に地獄が見たいだけなのだ。耐えようのない地獄が。誰も見たことのない地獄が。この胸を蝕んでやまぬ地獄が見たいだけなのだ。
聖戦を発動し士気の上がるロマリア勢と、次第に後退を余儀なくされるガリア勢。決戦前のひとときをルイズと才人はこれまで以上に仲睦まじく――ハタから見ればぶっ飛ばしたくなるくらいのバカップルぶりを見せつけ――過ごしていた。しかし、その裏ではロマリア教皇ヴィットーリオによる策が張り巡らされ、ガリア王・ジョゼフはエルフの力を用い、全てを灰燼に帰すべく動き出していて……。
なんだかルイズは頭が沸いてるなあ。前巻までの反動が一気に来てるのでは。あれやこれや描写するのが憚られるような才人の妄想を、なんだかんだで受け入れそうな流されやすい性格になってるぞ。でも、やっぱりメイドはダメなのね。いいじゃん、3人で(ry とかさー。
……それはそれとして、ガリア攻略戦は割とあっさり片が付いたというか、ジョゼフの抱えた闇があっさりと解消されて、退場してしまうって、予想外だったですね。深読みしてみると、ジョゼフの心変わり自体が教皇の持つ虚無の力で、心を操られたとか仮定できるけれど、なんだか流れ的には、改心したって方が自然に見えてしまいますねー。
しかし、タバサを籠絡した手段といい、聖戦の発動のためにはなりふり構わぬ確信犯的な行動は、次の敵役確定な流れですね。今回のラストのタバサの決意といい、今度はロマリアとトリステインの対立構造になっていきそう。まぁ、そんな中でもバカな恋愛を繰り広げていくルイズの姿で和ませてもらいますががが。
ジョゼフの退場で、次の虚無の担い手が誰になるのかという問題が生まれてきたけれど、順当に行くとタバサに受け継がれたりするのかなあ。その辺の設定憶えてないけど突然目覚めたりするんでしたっけ。4つの虚無を巡る争いも、新たな局面に突入していきそうですね。
hReview by ゆーいち , 2008/09/29
- ゼロの使い魔 15 (15) (MF文庫 J や 1-18)
- ヤマグチ ノボル
- メディアファクトリー 2008-09
- Comments: 0
- Trackbacks: 1
ゼロの使い魔〈14〉水都市の聖女
わたくしは始祖と神の僕として、ここに“聖戦”を宣言します。
才人を元の世界に戻すことを引き替えに、ロマリアのために献身することを約束したルイズ。そして、ガリア王ジョゼフはヴィットーリオの読み通り、ロマリアへ兵を向ける。国境近くの街・アクイレイアで激突するロマリア・ガリア両軍。その切り札となるのは、虚無の使い手たるルイズと、虚無の使い魔たるミョズニトニルン。新たな聖戦がここから始まろうとしている。
これまでの停滞が嘘のように怒濤の展開を見せ始めましたね。前巻で望郷の念に駆られた才人と、その思いを理解し、自らの想いよりも才人のためと苦しい決断を下したルイズ。ほとんどすれ違いのまま進行した物語は、ヒロインのピンチにヒーローが駆けつける、という、お約束ながらもこの上なく燃える再会シーンで一気に盛り上がりましたね。やるときはやる男、才人の面目躍如、地球なめんなの台詞はマジ吹いた。人型兵器の欠点って、やはりその前面投影面積の大きさですよねー、みたいな。
てなわけで、ついにガリアとロマリアの戦端が開かれ、このまま怒濤の戦争に突入しそうな勢い。自らの意志で、ハルケギニアに留まることを選択した才人、なんだか一層才人への想いを深くしたルイズ。終盤のデレっぷりはもう見てられないですね。ラブラブしすぎです。そして、妄想まで覗かれて悲惨なことになるオチもお見事。
最後の最後に書かれた才人の手紙にしんみりさせられますが、この決意がきっと叶えられるよう、願いたいところ。というか、叶うと信じられますよね。
hReview by ゆーいち , 2008/05/28
- ゼロの使い魔14 (MF文庫 J や)
- 兎塚エイジ
- メディアファクトリー 2008-05-21
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
Home > Tags > ゼロの使い魔
- 応援中
- サイト内検索
- フィード
- メタ情報
- 52 queries.
- 0.458 seconds.
