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富士見ファンタジア文庫 Tag Archive
MA棋してる!〈1〉
新規……対局。
小学五年の奏は不思議な出会いを果たした。ソフィーと名乗ったオカメインコは、なんと異世界から魔法でやって来た人間だという。魔法を使えなくなり、元の世界へ戻れなくなってしまったソフィーを助けるために、奏は彼女に魔法を教わることになる。魔法の練習中、奏は突然魔法での攻撃を受ける。未だ満足に魔法も使えない奏に、窮地を乗り切るためにソフィーが提案したことは、奏自身が自分の魔法を作り上げること! そして、奏が魔法のルール決めの土台に選んだのは、慣れ親しんできた、将棋!?
魔法と将棋という、およそ組み合わせることを想像しなかったかのような突飛な設定、だけれど、動いてみるとなんだか良い感じじゃない?
魔法の国の王位を決める戦いに知らず知らずに巻き込まれていく奏とソフィー。今回は、奏の魔法との出会いと、彼女が使う将棋魔法の紹介といったところにページを割いているのか、戦い自体は決着する前にお流れになったりと、消化不良感のある対戦が続いていましたね。でも、それはこの作品の空気からすれば、逆に自然なことなのかも。さすがに小五な女の子が相手をこてんぱんにするまで魔法で戦うって……白い魔王になってしまうし。
今回奏が戦うことになった相手は、C++ などのプログラミング言語をベースにした魔法を使っていたりするので、今後登場するひとたちが、また、どんなものをベースに魔法を構築してくるのか、お互い自身のルールの中で、競い合う異種格闘技戦じみた魔法戦が期待できますね、想像も付かん(笑)
ま、お相手の彼女・咲と奏は良い友だちになれそうなラストでしたね。咲が奏に残してくれた一言が、上手いなあとか思ってしまいました。
にしても、王を決めるための戦いに否応なしに巻き込まれていくとか、ガッシュ的な展開? 殺伐としない展開を期待したいところですが、なんだか暗雲漂ってきそうな雰囲気も……? この先どういうお話になるか、期待ですね。
hReview by ゆーいち , 2008/11/01
- MA棋してる!(1) (富士見ファンタジア文庫 み 2-1-1)
- 三浦 良
- 富士見書房 2008-10-20
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幻想譚グリモアリスII 千の獣が吼ゆるとも
私は戻ってきたわ。戻ってきたのよ。貴女をこの手で――殺してあげるために。
冥府から追われる身となったアコニットを匿う誓護は、彼女を変装させ、自身と同じ白耀学園へ通わせていた。迫り来る危険から逃げるでもなく、日常生活を続ける誓護の、本当の目的を聞き出すこともできず、苛立ちを募らせるアコニット。誓護はそんな彼女の気持ちをよそに、着々と自らの策略を実現させるために行動を重ねていく。そして、次なる冥府からの追っ手が現れて……。
異能バトル全開!
レーベル移籍しいたことで、物語の方向性がかなり変わってきてますね。あとがきでも触れられてますが、前シリーズの夜想譚では主人公の誓護が力のない人間という身で、知恵を絞って教誨師や罪人と渡り合うという展開から、本シリーズでは異能の力を身に着けた彼が、守るべき対象となったアコニットのために、追っ手となった冥府からの刺客や、さらには人界に生まれた異能者たちと戦うという展開になってますね。これもファンタジア文庫というレーベルカラーゆえの路線変更でしょうか。
そんな新展開の本作ですが、誓護が力を得たことで、アコニットが守られる立場になり、そのせいか、彼女がか弱いお姫さま的な、あるいは誓護にデレまくってるような描かれ方をされるようになってきてるのは少々残念ですね。アコニットは、誓護と出会った当初のような気高さや高潔さ孤高さなども魅力の一端だったと思うだけに、力を失ったとはいえ、弱々しさを全面に押し出し、誓護に依存しているような姿にちょっと不満を抱いてしまいます。これから、誓護が掲げたような大きな目的を果たしていく過程で、彼女がまたどう変わっていくのかに期待したいですね。
さてさて、今回のお話ではアコニットに因縁深い彼女が復活したり、その手駒たる少年少女たちと誓護の対立が明確化、そして、彼の最愛の妹にも魔手が……といったところで次回に続いて、なかなかに先が気になるところ。
誓護にとっては、彼が友人と定める存在を選択させられたという苦い展開ですが、彼が彼自身の決意をもって、アコニットを選んだというその事実、彼女にはまだしっかりとは伝わっていないけれど、それは誰も彼もに裏切られ、希望をなくしかけているアコニットにとって、唯一で最大の救いなんでしょうね。
hReview by ゆーいち , 2008/10/30
- 幻想譚グリモアリスII 千の獣が吼ゆるとも (富士見ファンタジア文庫 か 7-1-2)
- 海冬 レイジ
- 富士見書房 2008-10-20
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H+P(1)―ひめぱら―
私だって、痛いのはイヤだから……その……。ユフィナを、いっぱい気持ちよくしてください……。
神来恭太郎は見知らぬ世界へと召喚されていた。トレクワーズ王国。今や現女王が余命幾ばくもなく、敵国からの侵略の脅威にさらされているという、魔法が存在する世界の一国に。彼を迎えたのは五人の王女たち。美姫と称され、次代の女王候補でもある彼女たちとの間に《お世継ぎ》をつくれと迫られて。カタブツな恭太郎は、そんな夢のような誘惑に負けまいとするけれど……。
いやぁ、この設定ならもう美少女文庫あたりで書いてくれた方が万々歳な気もしますが、あっちはなかなかシリーズもの出せないみたいだし、まぁ、これはこれで。
カタブツな主人公と、そんな彼との間に子どもをつくろうと、あの手この手で迫るお姫さまたちとのドタバタハーレムラブコメ、ちょっとシリアスもあるよ、なお話。基本的には、恭太郎が理性の限界まで追い込まれて大変なことになったりならなかったり、そんな美味しいシチュエーションに、によによするような感じ。『二ノ宮くん』とかと主人公の性格にてるけど、あそこまで鈍感でも貞淑でもないので、ぎりぎりなラインまで行きそうなのが、また、ねえ?
ヒロイン格が五人もいるせいで、各キャラの掘り下げがイマイチな感じで、テンプレ通りなキャラばかりだなあという気がしないでもないんですが、もう、そんなの、えろえろーな展開で吹き飛ばしてくださいませ。
物語の背景的にはなんだか重い部分もあるし、そもそも恭太郎の存在が現実世界では(現時点では)なかったことになったりと、同じような異世界召喚された『ゼロの使い魔』とはまた違った主人公の扱いの切なさがあったりするんですが、この先どう展開するやら。
メインヒロインなユフィナとの関係を中心に発展させていくんだろうけど、彼女の想いがどう恭太郎に向かうのか、これからの変化に期待です。が、恭太郎の妄想よろしく、お色気方面で籠絡にかかってきたら拍手喝采なんだけどなあ(笑)
hReview by ゆーいち , 2008/10/25
- H+P(1) ―ひめぱら― (富士見ファンタジア文庫 か 5-1-1)
- 風見 周
- 富士見書房 2008-08-20
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ライタークロイス〈4〉
卿は、いつも、いるのだな。試験のときも、ウガルの山でも、魔物と対峙したときでも、私のそばにいてくれるのだな。
インフェリアでの魔物の襲撃を辛くも退けたカインは、帝国の皇子・ハイラムに謁見する。妹のファリアを案じるハイラムの言葉を賜りながらも、カインと当のファリアの毎日が大きく変わることもなく。しかし、帝国は内外から様々な危険に晒されている。東から攻め寄る魔物、そして、ハイラムの施政に不満と危機感を抱く層からの反発。カインの与り知らぬところで陰謀が蠢く中、突然レイクがファリアの従衛をやめると言い出して……。
いやいやいや、面白いですね、このシリーズ。何となくイラストが地味な感じで一見さんが手に取らないタイプの作品ですが、回を重ねる毎に物語が面白くなってきてます。
騎士を夢見て帝都を訪れたカインが、ひょんなことから騎士登用試験に関わる陰謀に巻き込まれ、それを契機に、国全体を揺さぶるような大きな事件が連鎖的に起きてきていて、かなりスケールの大きな話になってきてますね。
カインが騎士になれるかどうか、というカイン自身の物語と、この世界の謎めいた仕組みなどが少しずつ明かされてくる大きな枠組みの物語が上手いこと絡み合って進行していて、非常に引き込まれます。
今回はついに帝国内部の亀裂が露呈した感じで、そして、ファリア自身の重大な秘密が明らかになって衝撃も二倍。ファリアの兄・ハイラムは言動だったりがどうにも悪役っぽく感じられるんだけれど、大局的に見ると非常に有能な為政者で、妹を思いやる気持ちを大切にしつつも、国のためにあらゆることを捨てる覚悟も完了してるっぽいキャラ。何となくシュナイゼルが思い起こされるんですが、ラスボスになったりしないですよねえ……?
そして、隣国インフェリアとの微妙な均衡の上に成り立つ表向きの平穏と、その裏で張り巡らされる策謀がまた面白い。どちらの国も一枚岩でないだけに、ときには敵対しつつある国という枠を超えて協力し合ったりと、そういった勢力図が刻一刻と移り変わる様も緊張感がありますね。魔物の脅威にさらされる世界の中で、国同士が一触即発という状況はかなり危機的なのですが、これからさらに大きな危機が訪れたとき、どういう展開に発展するのかというのはかなり気になりますね。
そんな大きな波に飲まれそうになりつつも、カインは着実に力を付けてきてる感じ。今回のレイクとの一件はかなりはらはらさせられましたが、この終わり方は一件落着かな。こういう友情ものも良いものです。そして、カインの知らぬ間に女の戦いに発展しつつあるファリアとイングリドの氷点下の鍔迫り合いは、一体どんな決着を見せるのか。ホント、見ててハラハラさせられますね、人ごとのはずなのに。
hReview by ゆーいち , 2008/10/08
- ライタークロイス4 (富士見ファンタジア文庫 170-5)
- 川口 士
- 富士見書房 2008-07-19
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ハイスクールD×D 1 ―旧校舎のディアボロス
どうせ死ぬなら、私が拾ってあげるわ。あなたの命。私のために生きなさい。
「初めてできた彼女に殺される夢」を見た兵藤一誠。そんな彼女などいなかったという現実に疑問を感じながらの毎日、今度は本当に、黒い翼を持ったファンタジー世界の住人に殺されかけてしまう。そんな彼を救ったのは一誠の通う学校のリアス先輩。見目麗しい先輩は、一誠に微笑みかける。「私は悪魔よ」と。普通の人間から一転、悪魔の下僕と成り果てた一誠の明日はどっち!?
主人公のイッセーこと一誠のテンション高えぇぇ。無駄に高えぇぇ。
煩悩に忠実に、リアス先輩のおっぱいと、下僕生活の果てに待っているであろう桃源郷を目指して頑張る、そんな一誠の物語。
あー、こういうテンションで語られる地の文は、好き嫌いが別れそうですね。一誠の性格がそのまま表れている感じなので、この語り口が合わないとかなり苦労しそうではあります。
人間に営業をかけてこつこつと代価を回収する悪魔というのは面白いし、そんな中、成り立ての下っ端悪魔としてこき使われる一誠の苦労話かと思っていたら、バトルものでしたよ? まぁ、シリーズ開始のエピソードということで、状況説明および登場人物の顔見せといった感じで下地を慣らしているという雰囲気です。
これから物語がどんな方向に向かっていくのか、その辺はまだ語られてはいないんですが、一誠の持つ力が半端ないインフレ能力なので、やっぱりバトル方面に行ってしまうのでしょうか。魔界一武道会? しかし、一誠の能力って冷静に考えると10分くらいしたら、人類余裕で滅亡させられるような……。その辺のバランスどうなるんでしょう?
あと、イラストがみやま零なので、良い感じです。これはいいおっぱい(笑) 相変わらず良い挿絵で物語を彩ってくれますね。
先々、どんどんサービスシーンが増えていくようなので、ラブコメ方面にも期待したいですよ。
hReview by ゆーいち , 2008/10/07
- ハイスクールD×D1 旧校舎のディアボロス (富士見ファンタジア文庫 い 3-1-1)
- 石踏 一榮
- 富士見書房 2008-09-20
- Comments: 0
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