読書感想– category –
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ムシウタ〈08〉 夢時めく刻印
読了。 うあああああ、作者の仕掛けに見事に引っかかった。そりゃもう気持ちいいくらいに。 でも、その分物語の構造がやや難解になってた印象がありますね。違和感の正体を確かめるために、何度も前半を読み返したり。 これまでのシリーズに登場したキャラ... -
クジラのソラ 02
読了。 アジア大会を一気にすっ飛ばして、頂点を決する世界大会へたどり着いたジュライの面々。各国の思惑が錯綜する一大イベントだけに、まさに総力戦。大会前の前哨戦とばかりに、《ゲーム》に突入する前の、プレーヤたちのリアルでの交流とかも、コミカ... -
クジラのソラ 01
読了。 素晴らしい出来。設定や世界観にSF要素が多分に盛り込まれているけれど、作品の中核となる《ゲーム》を制するためにはスポ根するしかないというのが大変熱い。 チームメイト・智香や冬湖といった傑出した才能に対するコンプレックスやら敗北に打ち... -
円環少女〈5〉 魔導師たちの迷宮
読了。 またしても強烈な引き。これまでの淡々とした地味目の展開を一気に吹き飛ばしてしまうような急転直下の超展開。終盤まで動きがないなあと思っていたら、とんでもない引きでしたなあ。 メイゼルと仁の信頼関係はより強固なものになりつつも、周囲の... -
ムシウタbug 5th. 夢まどろむ迷子
読了。 ストーリーの中心人物と思われていた摩理すらも、“虫”に利用されていたという事実。書き下ろしの短編では、これまでは亜梨子の体を乗っ取ろうとしている悪的な立場かと思われていた彼女の弱さや儚い希望、そして夢などが、別の側面から語られてきま... -
アンダカの怪造学〈6〉 飛べない蝶々の鳥かご迷路
読了。 第2部『ヴェクサシオン編』の一応の区切り。第2部になってから、登場人物も一気に増えて、設定もこんがらがってきた感じがありますが、伊依の苦悩や挫折や様々を経て、自らの信念を実現するための道筋はぶれることなくまっすぐであったように思いま... -
ご愁傷さま二ノ宮くん〈7〉
読了。 アニメ化が決定したりと順風満帆な『ご愁傷さま二ノ宮くん』シリーズ第7巻。前巻から引き続いて、波乱の修学旅行・後編。なんだけれど、ストーリーの引き延ばしにかかってませんか? 前巻の引きで衝撃的な場面を見せつけられて、心ここにあらずな真... -
マテリアルゴースト 0
読了。 雑誌掲載の短編3編+書き下ろしの短編3編の計6編を収録。帰宅部メンバーと蛍の出会いのエピソードが描かれているのが嬉しい短編集です。 雑誌掲載の短編については、執筆の時期が如実に感じられますね。正直、一番古いであろう「ピリオドに至る日」... -
“文学少女”と穢名の天使
読了。 『オペラ座の怪人』が今回はモチーフの“文学少女”シリーズ第4作。いよいよ佳境にさしかかるか? と思いきや少しだけ歩みを緩めて、心葉と琴吹ななせの距離の近づきを描いています。これまでさんざんあからさまに描かれてきた、ななせの好意の意味と... -
吉永さん家のガーゴイル〈12〉
読了。 しっかり恋愛ものをしている第12巻。演劇部のエピソードからいい感じになっていた和己と桃の関係は、和己の受験間際、桃の部長就任が重なるタイミングで微妙な雰囲気に。そして同時に来日した、和己の親友・範太の師匠である画家・チャックが、過去...