SS, ToHeart

君にたくさんの花束を

 どれだけ感謝しても、足りないから。
せめて、この花束を、君に送ろう。

「プレゼントで花束を贈りたいんですが……」
いらっしゃいませ、と入店するや否や女性店員に声をかけられた浩之は、思わ ...

SS, ToHeart2

お姫さまにはかなわない

 気が付けば日付が変わっていた。
「う~……眠れないよう」
つぶやいても、その声は冷たい空気をわずかに震わせ、夜闇に吸い込まれるだけだった。
ふと修学旅行の前日も、こんな風に期待と、興奮と ...

SS, ToHeart2

春を待つ桜のように

 少しだけ早起きして、少しだけ早く家を出る。
河野貴明の今朝は、その一点を除いてはまったく代わり映えのしない一日の始まりのはずだった。
「おはよう、タカくん」
お隣りの柚原さんちの長女・このみ ...

SS, 未整理・その他

“「メリークリスマス」が言えなくて”

 はぁ。
もう、何度目か分からないため息が漏れる。
「こら、何ぼーっとしてるんだ?」
「そーだぜ、先生ぇ。ぼーっとしてんじゃねーよー」
「あ、ああ、ゴメンね」 ...

SS, 未整理・その他

“「大丈夫だよ」と彼女は言った”

「でさ、あたしは別にそういうこと期待してたわけじゃなかったんだけどさ」
「……」
「うそ、ホントはちょっとだけ期待してたかも。あたしだってあの人に子ども扱いされたくなかったから、慣れ ...

SS, 未整理・その他

きっと明日も

 明日もいい天気だな。沈む夕陽の光に染められた茜色の雲を眺めながら俺はグラスを傾けた。
「よっ、耕一、なに黄昏てんのさ」
「ばーか、たまには物思いにふけるってのもカッコいいだろ?」
「あんたにゃ似合 ...

SS, 寄稿作品

MR=13さんより寄稿いただいた、ToHeart SSです。

『春──未来予想図』

暦は三月── 。

空はどこまでも晴れ渡ってる、穏やかな小春日和。

そんな中、オレは──。

「せーのッ…… ...

SS, 寄稿作品

MR=13さんから寄稿いただいた、ONE~輝く季節へ~ SSです。

『あなたの素顔』

 ──卒業式の夜。オレはみさき先輩と結ばれた。
 オレと先輩、二人だけの教室で。
 
 ──月明かりが照らされてい ...

SS, 未整理・その他

~はじまりはきみのうた~

桜が芽吹き始める季節。
降り注ぐ陽射しは今年になって一番の暖かさを。
初春の風はわたしの髪をゆるやかになびかせて吹き抜けていきました。
物心付いてから十数度目の春がもう少し ...

SS, ONE~輝く季節へ~

『愛してるの』

ONE-for Bright Season- Short Story

-moonlight surrender-

「――なぁ、澪」

夜の帳が生む静寂。

星の瞬 ...