電撃文庫– category –
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吸血鬼のおしごと〈5〉The Style of Master
読了。 黒作家鈴木の本領? 噂に聞いていたのよりはショックが少なかったのは覚悟していたからなのか、これよりもよほどきっつい作品を経験済みだからなのか。 理不尽なまでの暴力に晒されて折れるレレナの心。 吸血鬼としての衝動に突き動かされた亮史の... -
吸血鬼のおしごと〈4〉The Style of Mistress
読了。 各キャラクターの掘り下げが終わり、亮史の過去が明らかになるのと同時に訪れる『組織』と上弦。 端から見ると痴情の縺れでしかないのに、命のやりとりにまで発展してしまう過激さが、上弦の情念と嫉妬の深さを伺わせます。 人間として生きることを... -
吸血鬼のおしごと〈3〉The Style of Specters
読了。 レレナと舞の愛憎劇が(・∀・)イイ!! というか、すでに舞の一方的な思いこみで亮史を巡った三角関係に亀裂が生じているというか。 レレナはまだ肉体を保ち、現実にとどまっているのに対し、舞はともすれば消えてしまう幻のような存在。生前の境遇の... -
吸血鬼のおしごと 〈2〉―The Style of Servants
読了。 これはとても良いものだー。 人の道を外れてしまったレレナや舞の、口外できない葛藤は切ないし、かつての本性を取り戻していく亮史の、敵対するクイナに見せた冷酷さにぞくりとしたり。早くもコメディ要素が揮発となり始めてるこの展開は非常に好... -
吸血鬼のおしごと―The Style of Vampires
読了。 む、新シリーズのサンダーガールより面白い気が。デビュー作なせいか荒削りな部分も多いけど、読んでいて楽しいですね。所々、今後の鬱展開を予想させるテイストは散りばめられているかに見えますが、まだギャグ分が多めで、それが逆に終盤のシリア... -
月の盾
読了。 素晴らしかった。うっかり風呂場で2時間過ごしてしまうほど。 冒頭に書かれているように、絵描き・国崎桜花の挫折と栄光を描いた物語。分厚さの割に、一気に読ませてしまう、それだけの魅力にあふれた作品でした。 絵では見せることのできない世界... -
お留守バンシー〈2〉
読了。 う~む、微妙。前巻も物語的にはあまり起伏がなく、現状の説明や日常の描写が大半だったのと傾向的に同じかと。登場人物の説明の大半は前巻で済ませてるのだから、もう少しキャラクターを動かす方向で書いてくれた方が楽しかったかなぁ。 加えて、... -
想刻のペンデュラム〈3〉
読了。 あとがきを見る限り、本巻で完結のシリーズ。なのに、ジャンプの10週打ち切りよろしく、妙な謎を残したまま完結なんて殺生な!? やはり電撃文庫の「3巻打ち切り」説は本当なのか!? シリーズ通してですが、ガド・レビ・アシェルそれぞれの支族の末裔... -
火目の巫女〈巻ノ2〉
読了。 前巻のようなどうしようもないやるせなさは多少なりを潜めてはいますが、やはり弱い人間はなすすべもなく死んでいく世界。頂点に立つ帝自身が自らの市を望むのだから、世間が荒廃していくのも宜なるかな、といった感じですが。 永劫の別れと思われ... -
リリアとトレイズ〈4〉イクストーヴァの一番長い日〈下〉
読了。 トレイズ、不憫な子っ! 姉に敵わず、リリアの尻に敷かれ、本当のことを伝えられないへたれ属性の王子の明日はどっちだ!? 何気にエピローグにて、やたらと気になる会話を書いておいて「続きは未定」って、そりゃないよ時雨沢さん。 前後編ともに対...