煉獄姫 六幕

絶体絶命の状況。完全なる敵に対して、力を失くしたフォグたちに抗う術はあるのか?
ついに明かされる『ローレンの雛』に託された運命と未来。そして、最後の戦いの行方は……。
毒気に彩られた薄闇の幻想物語、ここに終幕! 見事な ...
煉獄姫 五幕

物語はついに佳境。ド派手なバトルを見せてくれたと思ったら、終盤ではまさかのどんでん返し。もう、ここからのどうやって大団円を目指すのかと疑ってしまうくらいの絶望の底へ堕とされる主人公たちの姿を見よ。いや、これが暗黒ラノベの真骨頂なんです ...
アカイロ/ロマンス〈6〉舞いて散れ、宵の枯葉

この身体に誓え。いずれこれは、お前のものになる。妾の心と一緒に、吉乃の心と一緒に……爪の先から髪のひと筋まで、すべてお前のものになる。だから……誓え。妾と吉乃を侍らすに相応しい男となると。罪を背負ってなお、それに負けないような男になる ...
煉獄姫 四幕

始めましょうか、アルト、そして兄さん。この前約束したわよね? 今がその時よ。私たちに相応しい、とっておきの地獄へと一緒に堕ちていきましょう!
正統丁字教の総本山である法王庁の特務組織【奇跡認定局】が、ついに瑩国転覆のため動 ...
煉獄姫 三幕

これまでの高揚は久しぶりだった。そう。自分はようやく、浮上するのだ――遂に、竟に、終に。
瑩国公式第一王女マーガレットの婚約者である悳国王子ディードが、外交のため来訪することとなった。
悳国が製造した『グラフの数珠 ...
煉獄姫 ニ幕

快楽っていうのはね、憎悪と紙一重なんだよ。憎しみをまき散らす時、そこには快楽が生まれるんだ。さて、だとしたら……きみや私の快楽は、嗜好からなる純粋な法悦かな? それとも憎悪からなる不純な愉悦かな?
塔に囚われた煉獄の姫君― ...
煉獄姫

はい、アルテミシア様。仰せのままに。ならば僕は生涯を、あなたの横で過ごしましょう。
現世のひとつ下の階層に位置する異世界【煉獄(れんごく)】。そこに満ちる大気は有害であり、一方で人の意志に干渉して森羅万象へと変化する性質を ...
アカイロ/ロマンス〈5〉枯れて舞え、小夜の椿

ねえ、霧沢くん。女の子が男の子を好きになるのに、理由なんてないのよ。
宝刀つうれんを奪われ、自らの記憶さえもが枯葉を揺さぶる。そんな枯葉を、かつて幼い頃出逢った初恋の少女に重ね、励まそうと奮闘する景介。一方、自身の正体を誰 ...
アカイロ/ロマンス〈4〉 白日ひそかに、忘却の

大丈夫です、きっと。枯葉が折れてしまうようなことがあっても、俺と灰原がきっと立ち直らせてみせる。
白州高校の理事でもある分家・ひじりの当主、砂姫からもたらされた情報により、枯葉たちは守勢から攻勢へと転じる決断を下す。調査の ...
アカイロ/ロマンス〈3〉薄闇さやかに、箱庭の

あなたはなにも知らない。鈴鹿のことを。一族に潜む闇を。そして、あの夜のことさえも。
学校帰りの夕方、景介はひとりの少女と出会う。景介のよく知る詩を口ずさむ見知らぬ少女。姉・雅が昔よく諳んじていたその詩を知る少女・檻江は、繁 ...