ライトノベル– tag –
-
神さまのいない日曜日
……どうして墓守がいるのか、いまわかった気がします。きっと人は願ったんです。死と、それを見てくれる人を。 十五年前。神様は世界を捨てた。人は生まれず死者は死なない。絶望に彩られた世界で死者に安らぎを与える唯一の存在“墓守”。 「今日のお仕事、... -
さくら荘のペットな彼女〈2〉
俺、思うんだよ。そりゃ、どんなこともひとりでぱっぱと片付けられたら、かっこいいし、そういうのが大人になるひとつの方法なのかもしれないけどさ、得意とか苦手とかあるし、ヒマだったり、忙しかったりは人それぞれ違うんだから、そういうのを認めて、... -
緋弾のアリア〈6〉 絶対半径2051
もう、私は――いいのです。自分に、初めて、想いを生じさせた人……あなたと共に、食事をした。あなたと共に旅をし、服を買ってもらった。僅かな時間でしたが、その間も……私は、表現することはできなかったけれど……あれも、きっと感情……私は……嬉しかったので... -
緋弾のアリア〈5〉 序曲の終止線
――だが俺、遠山キンジは―― こいつのためなら、この身を危険に晒してやろうと思う。おそらく、世界中の男たち……世界中の、主人公たちと同じように―― 東京武偵高校、そこは武力を行使する探偵――通称『武偵』を育成する特殊な学校。強襲科の超エリートでSラン... -
H+P(6) ―ひめぱら―
帰れるものならトレクワーズ王国に帰りたいと思っていたけど。ひょっとして俺は、ドツボにはまちゃったんじゃないのかな……? カルタギア帝国の後宮にある大浴場は、黒大理石で作られた広大なもの。そこに、囚われのカタブツ侍少年・神来恭太郎が、齢八歳の... -
H+P(5) ―ひめぱら―
恭太郎さまが喜んでくださるなら、私は平気ですわ……。メインディッシュを食べてくださいまし……♡ 「恭太郎さま! メインディッシュの準備ができましたわ!」 港町ナトリアの館で、カタブツ侍少年・神来恭太郎を待っていた美味しい料理。それは、エリス作の豪... -
世界平和は一家団欒のあとに〈9〉宇宙蛍
悪いね。あの娘のわがままを聞いてやれるなら、世界なんて安いものなんだ、実際。 ある日、軋人と柚島は七美から一人の少女を預かるよう頼まれる。 ナナというその少女を、七美は銀河連邦とともに行った惑星探査の際に拾ったという。柚島の家で世話をする... -
空ろの箱と零のマリア〈3〉
私は無力かもしれない。今の私は、ただの音無麻理亜でしかないのかもしれない。でも――。――それでも、命を投げ出してでも、お前を護りたい。 「お前、“O”と関わっているだろ?」 クラスメイト・大嶺醍哉が、星野一輝に向かって発したその言葉は、新たな“箱”... -
氷結鏡界のエデン〈2〉 禁断水晶
憧れてたんだ、いつかはその双剣使いの彼みたいになりたいって。いいかげん気づきなよ。今がその時()を握って! 「私が巫女なら―単に巫女を守れるだけの者を千年獅に選ばない」 淡々と告げるモニカの声に、シェルティスは言葉を失った。 ……ユミィを守る決... -
生徒会の七光― 碧陽学園生徒会議事録7
いーい? いつまでも、私に甘えてちゃ駄目なんだよ? この偉大な会長の庇護下にいられるのは、あと半年も無いんだからね! 生徒会の権力を使えるのは、この学校でだけなんだからね! 七光にばっかり甘えてないで、皆、自立しようね! ようこそ、私立碧陽学園生...