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井上堅二 Tag Archive
バカとテストと召喚獣〈5〉
雄二の家に泊めてもらえないかな。今夜はちょっと……帰りたくないんだ。
明久をして非常識と言わしめる姉・玲の突然のお宅訪問から始まる最大の危機! 気ままな独り暮らしを死守するために、かつてない勢いで猛勉強に励む明久の明日はどっちだ!? でも、やっぱりバカ!!
うん、なんだ、もうこれは公式設定と化したと言っても過言ではないでしょう。なんだ、このフラグの乱立っぷりは。
前巻に比べてラブ分は少なめですが、その反面バカ分が大幅に増量してますねえ。明久を巡る三角関係どころじゃない男女入り交じった恋の行方が大変気になるところですが、ここで実姉投入。お話的には玲のレギュラー化は確定ですか? 過剰愛情を明久に注ぐ姉の溺愛っぷりはすでに単なる姉弟愛を超えてますが! 今後、非血縁フラグとか立ったりしないですよね?
恋方面では一歩リードの美波ですが、今回は姫路さんも頑張ってますね。明久の趣味をクリティカルに突いてくるポニテ姿は新鮮・かわいい! そして、お泊まりイベントではお約束の一緒の布団で隠れる発動。過去のエピソードも語られたりと、明久との浅からぬ縁がまたひとつ積み上げられましたが、ホント、この関係の決着はどうなるか予想が付かないですねえ。そして、そっち方面に鈍感・無知な明久に反して、なんかすごいところまで妄想が行ってそうな姫路さん・美波の赤面姿ににやにやですよ! ああ、もう、かわいいなあ!?
召喚獣なお話は次巻以降に持ち越しっぽいですが、エピローグの意味深な会話とかあとがきによれば、次はひさびさに試召戦争絡みのお話が読めたりするのでしょうか。ラブでコメな話がしばらく続いていたので、ここでひとつ、タイトルに含まれているもう一つの語を思い出させていただきたいところ。波乱がありそうですが、まぁ、それ以上にバカな展開で吹き出すことになると思いますが。
そして、今回のオチは良い話。その直前の明久のテストの回答が予想だにしなかったもので、無防備なところに突き刺さって壮絶に笑ったんですが、それを受け手のオチが、正反対に良い話。過剰に見えて、歪んでいるように見えて、それでもまっすぐに注がれてる姉の愛に、気付けましたか? ああ、でも、やっぱり玲の発言はどこかずれてますががが(笑)
ああ、でも、今回何が面白かったって、あとがきですよ。良いのかそんなこと書いてしまって、とか思いつつ、近年まれに見る面白さのあとがきでございました。そうか、総受け、学習してしまいましたか。もう、戻れない……。
hReview by ゆーいち , 2008/11/30
- バカとテストと召喚獣5 (ファミ通文庫 い 3-1-6)
- 井上 堅二
- エンターブレイン 2008-11-29
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コラボアンソロジー2 “文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る
とまあ、このくらいバカな男が吉井明久。うちの二年を、いや、全校を代表するバカです。
ファミ通文庫のコラボアンソロジー第2弾。今度は『“文学少女”シリーズ』『バカとテストと召喚獣』『学校の階段』『吉永さん家のガーゴイル』が生贄に夢の競演!
“文学少女”と乙女に集う召喚獣 / 野村 美月
バカテスと“文学少女”混ぜるなキケン、野村美月サイド。
腐女子属性を備えた遠子先輩ッッッ!? ダメだアブない、心葉、逃げてー!
作者自ら遠子先輩のキャラを崩壊させてますが、これはこれでアリ。伏せ字全開な台詞を本編さながらに高らかに告げるのは、どうなんだ、いったい。ある意味、これは心葉への精神攻撃。思い立ったが一直線な彼女の性格は、バカテス世界でも通用するなあ。
“文学少女”と殺された莫迦 / 井上 堅二
混ぜるなキケン、なコラボ、井上堅二サイド。
この作品自体は FBonline で既読でしたが、やはり見所は待望の挿絵が追加された、心葉の女装シーンでしょうか。女装が似合う主人公、ここ最近のトレンドですか?
それはそれとして、バカテス風味な“文学少女”なお話としてもなかなか楽しめました。題材にする作品の雰囲気を大事にしつつも、バカテスキャラの斜め上な会話と、それに頭を痛める良識派な心葉の対比が面白いですね。どこまで行っても苦労性なヤツよのう……。
天栗浜のガーゴイル / 田口 仙年堂
『学校の階段』×『ガーゴイル』
なぜか双葉と階段レースをすることになった幸宏。ハンディとして双葉の側にはガーくんまでいて。って、そりゃ反則だろな助っ人ですが、田口仙年堂の描く階段レースって感じで、フリーダムさはないけど、短編としてしっかりまとまってた印象。
そして、やはりここでも筋肉部は出てくるのね(笑)
バカと階段と召喚獣 / 櫂末 高彰
『学校の階段』×『バカテス』
櫂末高彰がバカテスキャラを書いたら、あれ、あんまり違和感ないじゃん。
ノリとか会話のテンポとかがかなり近くて所々で笑わせられましたね。
召喚獣で階段レースという展開も新鮮。相変わらず明久のバカッぷりが光り輝く展開でした。てか、明久、どの作品でも愛されてるなあ。
“文学少女”とやってきた走者 / 野村 美月
『学校の階段』×『“文学少女”』
野村美月が『学校の階段』を書いたらこうなった。他の作品とは一線を画するかのような本気さを感じます。おちゃらけた部分がなくて、野村美月が本気で『学校の階段』を書いてみたな印象です。
お互いの部員を一人入れ替えてみた階段部と文芸部。それぞれ勝手の違う部活で1週間を過ごすことになった心葉と幸宏の内面を野村美月らしい文章でしっとりと描いています。お相手の『学校の階段』はスポ根とか熱血とかそんなテイストの作品なんですが、それとは違った側面からキャラクターの魅力を描き上げています。
心葉と幸宏、自分たちが自分たちの居場所に居た理由を、居たい理由を、再確認させられる、そんなお話でした。良かったですね。
いやぁ、今回はどの作品も知っているので非常に楽しめましたね。そして、バカテスとのコラボの破壊力は高いなあ。もっといろいろな作品とのコラボも見てみたいものです。
hReview by ゆーいち , 2008/11/07
- コラボアンソロジー2 “文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る (ファミ通文庫 こ 1-1-2 コラボアンソロジー 2)
- 野村 美月 ほか
- エンターブレイン 2008-10-30
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バカとテストと召喚獣〈4〉
僕みたいなバカにだって、言っていい嘘と悪い嘘くらい分かる! 昨日のあれは、紛れもない僕の本心だ!
美波のキスで幕を開けた明久の一日は波乱に満ちた一日になること間違いなし! 現場を押さえられ、もはや言い逃れできない明久を追い詰めるFクラスの異端審問会の会員たち(男子ほぼ全員) そして、美波の明久への積極的アタックを目の当たりにしたDクラスの美春は、試召戦争によってFクラスの(具体的には明久)撃滅を決意する。Fクラス最大の危機が迫る中、なんだか一部のひとたちは激しく恋の鞘当て中……どーなる!?
ってなくらいに、スーパー美波タイムがまるまる一巻続きましたね。姫路さんの扱いがかわいそうなくらいになっていきますが、一体明久はどっちを選ぶの? 爆発しろ!
突然のキスで明久と美波の半ば公認カップル化してしまった一日はまさに波瀾万丈。美春が本気で明久を敵視してくれたり、ラブコメで済まない領域に足を踏み入れかけた気もしますが、ふたりのいちゃつきはクラスメイトでなくとも殺意を覚えずにいられないレベル。女の子が簡単に髪を触らせちゃダメー!! てか、あのシーンの嬉し恥ずかしさは悶絶ものなんですが!!
そんな、ラブコメ方面はお腹いっぱいごちそうさまなんですが、物語がややシリアスよりのせいか、バカテスらしい笑いに繋がるシーンはこれまでに比べるとやや少なめ? まぁ、ここでどこまでもバカやられても、最後のシーンが引き立つわけではないので、これはこれでアリですが、コメディ路線を走ってほしいという私の希望とはちょっと路線がずれてきてるのかなあ。
しかし、明久はバカで鈍感なくせに、まっすぐに言葉を言うもんだから、最後大変なことになってしまってますよ? 美波ルート確定した雰囲気もしますが、姫路さんの思いも、明久以外は多分知るものだろうし、美波と姫路さんの友情と愛情を天秤にかけるような修羅場が、今後は来てしまうのか? そんな時にへたれたままでいるような明久ではないと思うけれど、きっとそんな場面に出くわしたら、彼は五体満足で明日の朝日を拝むことはできないのだろうなと、そんな確信もあったりするのですががが(笑)
hReview by ゆーいち , 2008/05/30
- バカとテストと召喚獣4 (ファミ通文庫 い 3-1-5)
- 井上堅二
- エンターブレイン 2008-05-30
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バカとテストと召喚獣3.5
水着! 水着! 秀吉の水着! な短編集
これまでの4冊中、一番笑わせてもらった一冊です。これはやばい。何がどうやばいのか説明するにはネタバレしすぎるけれども、明久と愉快な仲間たちのどこかずれた会話がツボにはまりまくりでところどころで吹き出してしまいました。
既出の短編+書き下ろしの短編で構成された一冊。さすがに初期に書かれたと思われる部分は、まだぎこちないなあと思いつつも、後半へ行くにつれて大変なテンションになっていきますね。
プールに行くエピソードでは女性陣そっち抜けで男子諸君の注目を一心に集める秀吉の魔性が恐ろしすぎる。イラストも空気読み過ぎで、すばらしい場所にすばらしい絵を投下して破壊力倍増。何この性別:秀吉。そりゃ、先輩男子も道を踏み外しかねないわ。ってか、この学校の未来を憂える鉄人の胸中が何となく分かってしまう。バカばっかりだ。
そして、一番吹かせてもらったのは、最後の喫茶店アルバイトのエピソード。明久の噛み噛みな接客トークに転げ回り、生暖かい応援の瞳ににやにや。明久まで萌えキャラ化して、バカテス総萌えキャラ化計画は着実に進行中?
いやいや、楽しい話でした。
さりげなく、前巻に引き続いて、爆弾投下されてますが、次巻は大荒れ?
hReview by ゆーいち , 2008/01/31
- バカとテストと召喚獣3.5 (ファミ通文庫 (い3-1-4))
- 井上 堅二 葉賀 ユイ
- エンターブレイン 2008-01-30
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バカとテストと召喚獣〈3〉
目指すは鉄壁の布陣の果ての桃源郷 伝染するバカは学年中を覆う!?
学力強化合宿を控えたある日、明久の元に脅迫の手紙が届く。学園祭の時に密かに撮影された彼の「恥ずかしい写真」をダシされ。雄二も翔子から結婚を迫られ、当人たち以外にはどうでも良い悩みを抱えたまま迎えた合宿の日。ムッツリーニの調査で、明久と雄二を陥れた犯人は同一人物で、挙げ句の果てには女史風呂の盗撮を企てた羨ましいけしからん輩と発覚。彼の情報を元に、お尻にヤケドの跡の残る女子を捕まえるべく、明久らは女子風呂覗きに気勢を上げて……って、あれ?
かける言葉もない(笑) その情熱のベクトルは激しく間違っているくせに、むやみに乗せられてどんどん覗きに参加する男子生徒が増えていく様は、おまえら若いなあ、と生暖かい目で見てしまいます。
章の最初に入ってるバカテストは旅の思い出などの感想文が含まれているのですが、なんでこうもワケの分からない文章が浮かんでくるのか。作中の行動を見ている以上に、明久と雄二のいろいろな意味でのダメさ加減が伝わってきます。というか、寸評する先生、何気に興味津々なのは一体。っていうか誰!?
明久を中心にした恋の三角関係は、いつの間にやら雄二、秀吉、さらにはAクラスの久保まで加わり、混沌としてきてますな。明久の方は瑞希嬢への純情を大切にしてるのに、なんで秀吉にふらついてるか、いや、その気持ちは分かる、分かるが!! そして、美波にも弁明の余地を与えられない爆弾投下。もう、この間と段取りと運の悪さ、ここに極まれりといった感じで救えねえ。
最後の最後で、まさかこういう展開とは、な引き。嫉妬深く性格の変わってきた瑞希と、なんだか女の子の側面が強くなってきた美波、正反対な感じのするふたりの恋のさや当ての結末やいかに?
……でも、これで次は短編集っていうんだから生殺しですね。まぁ、水着、水着か。冬なのに。イラストに期待します、ええ、期待しますとも。
hReview by ゆーいち , 2008/01/12
- バカとテストと召喚獣3 (ファミ通文庫 い 3-1-3)
- 井上 堅二 葉賀 ユイ
- エンターブレイン 2007-08-30
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