読書感想– category –
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灼眼のシャナ〈14〉
読了。 盛り上がった。起承転結の「転」を終え、いよいよ完結に向けて盛り上がっていくのかといった風情。1年やるTVシリーズの中盤で、ボスキャラに辛勝したって感じ。当然その後にはさらなる強大な敵が待ち受けているのですが、まさかこういう展開を持っ... -
“文学少女”と繋がれた愚者
読了。 芥川くんがここまで重要な位置を占めるに至るとは。単なるクラスメイトAではあなったのですね。 ということで、文学少女シリーズ第3弾。 遠子先輩の卒業が否応なく迫る中、文化祭の演劇を通して、そして、芥川くんの抱える悩みと痛みを通して、成長... -
DDD 1
読了。 近所の書店に普通に売っていたので購入。なんでウチの店には入ってこないのですかー!? ……それはそれとして。 『空の境界』の雰囲気を色濃く感じさせる奈須きのこの新作。これまでの奈須作品共通の世界観からはやや外れた空気が感じられるけれど、... -
あんでっど★ばにすた!
読了。 鈴木鈴新シリーズ。相変わらず序盤の軽妙な展開と、終盤の重苦しい展開のギャップが素敵です。さすが黒作家。ここのところなりを潜めていたかと思ったら、この作品の世界観自体は黒い意志の蔓延を感じさせるので、のびのびと書かせたら大変なことに... -
みずたまぱにっく。―This is MIZUTAMASHIRO!!
読了。 う~ん、ほのぼの。 度肝を抜く展開とか感動とかそういうのとは縁遠い、まったりとしたお話。ギャグよりな作風だけどちょっと私にはスベってる感じがするなぁ。 ストーリー的に序盤も序盤、プロローグが終わって、マシロと女子寮に住まう4人との関... -
”文学少女”と飢え渇く幽霊
読了。 終盤の展開が素晴らしすぎる。序盤からの冗長な展開自体はだらだらと進んで、遠子先輩ラヴ~な雰囲気を堪能していたいのに、この「物語」の主人公たちの壮絶な感情の吐露は、痛々しいほどにこちらにまで響いてきます。傍観者・読者たる心葉や遠子先... -
“文学少女”と死にたがりの道化
読了。 2006年を代表したであろうシリーズ。遅ればせながら手を出しました。 ……うん、太宰が読みたくなる。一通り読み終えた後に本作を再読すると、また一層深みを増した世界が広がっていることでしょう。 物語を文字通り「食べる」変な先輩な遠子さんがラ... -
マテリアルゴースト〈4〉
読了。 おお、なんかかなり面白かった。事件が起きない日常の、微妙な歪みから崩壊を、主人公の内面の適度な描写を通して描いてます。ヒロイン視点の場面転換は一人称タイプではどうにも視点が飛ぶ感じがして苦手なのですが、構成的には場面転換として使わ... -
影≒光 激突編
激化! 女の戦い ブラコンな姉とツンデレな師匠が光輝を巡って血で血を洗う(洗いません)激突編。って半端な場所で続いたー!? ううう、もっとこの微妙な三角関係を見たかったのに、また何やら悲惨な境遇の人物を拾ってしまうようで。この構成は難有りだなぁ... -
シリアスレイジ〈5〉 南溟奇譚 下
読了。 様々な思惑が絡み合い、乗船船舶の爆破、遭難のコンボを喰らってしまった篤志と五乃坂。陸上以上に過酷なサバイバルにもなり得ない絶望的な状況に置かれた極限状態の心理描写はなかなかのもの。彼らを救おうとする面子と妨害工作に従事する勢力、三...